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2009/02/15 23:52 |
その後。 |
―???―
「うっ・・・うう、ここは?」
俺は目覚めたら、ソファーの上にいた。 俺はたしか、ビルの屋上で倒れていたはずでは?
「気が付いたの、洞豪。」
隣が女の声がして、俺は首だけを横に動かした。
「ああ、マキか・・・お前が運んできてくれたのか?」
「ええ、まあ。」
「ははっ、参ったな。俺が負けるとはな、思ってもなかったな。」
俺は笑いながらタバコを銜えたら火をつけて、外に煙を吐いたら再びタバコを銜えた。
「で、あの時のこと話してくれないか?」
「ええ。」
―ビル 屋上―
「洞豪!大丈夫!?」
あたしは、アンタの結界が解けたからいそいで屋上に行った。そしたら、頭から血が出ていたアンタととなぜか無傷の裏切り者の息子が倒れていた。
とにかく、あたしはすぐにアンタを拾って、去ろうとしたら
「瞬!」 「瞬!」
裏切り者の二人が来たのよ。
あたしはいそいでアンタを避難させるためここまでいそいで運んだのよ。
「ここまで運ぶの大変だったから。 途中軍の連中に見つかって厄介だったわ。」
彼女は少し怒った顔をした。
「それは、すまなかったな。」
俺は思わず笑ってしまった。 そしたら、マキはふうっとため息をした。
「まあ、あの子と野乃木が居なかったらやばかったかも知れないよ。」
「そうか・・・アイツらに礼を言わなければな。」
「その必要はないぞ、洞豪。」
「なんだ居たのか、真道。」
コイツは野乃木 真道で俺と同じ亥族の幹部で唯一の親友でもある。
「俺だけじゃないぞ。彼女も居る。」
そう言ったら、真道は後ろに指を指した。後ろにはちいさな女が居た。 この女は、マキの妹、真木野美奈。 名前と無口以外は何も知らん。 マキから話は聞いているが、コイツには興味ないから忘れた。
「・・・」
「やれやれ、相変わらず無口だね。マキの妹は。」
ゴン!「痛ッ!」
突然マキの奴が俺の頭に拳で殴ってきた。 しかも割りと本気で。
「美奈の悪口言うな!」と怒ってそのままどっかへ行った。 美奈も後を付いて行った。
「痛ってー、怪我人を殴るなよ。」
俺は殴られた頭をさすりながら、文句を言った。
「お前が悪いだろうがどう考えても。」 真道はあきれた顔で言った。
「からかっただけなのに・・・ハァ。 で他の奴らは?」
「当然、向こうに帰ったぞ。お前のことは報告している。」
「やれやれ、しばらくはこの世界に居なきゃならないのか。」
そう言って、タバコの煙を吐き、ズボンのポケットにある携帯用の灰皿を取り出し、タバコの火を消した。
「安心しろ。一ヵ月後にはまた扉は開くだろう。それまでこの世界でのんびりしておけ。」
そう言いながら真道は、隅に置いていた小さな机を持ってきてポケットからトランプを出した。
「ほう、この俺にポーカー勝負か? めずらしいな、お前の方から」
「まあな。 お前との久しぶりの勝負だ。 負けたほうは買い物と皆の洗濯をする、でどうだ?」
「フン、その勝負乗ったぜ。」
そう言って俺たちはポーカーを始めた・・・。
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