2024/11/24 01:22 |
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2009/02/04 21:11 |
世界の異変・両親の異変 |
―???―
「・・・ここは?」
真っ黒な世界。何もない世界。 僕は、一人で、ポツンっと立っていた。
―目覚めろ。―
どこから声がする。 周りを見回したが誰も居なかった。
―目覚めろ。もう余り時間がない。―
時間がない? どういう事だ? そもそも、君は誰なんだ?
―我は・・・。―
「はっ!」
チチチチ・・・。
「はあ・・・。はあ・・・。夢、か。何なんだ、今のは・・・。」
いきなり目覚めろって言ってるけど、意味が分からない。何に目覚めろって言うんだ・・・。
「どういうことだこれは!!」
「な・・・、何?」
父さんの怒鳴りだ!
(何が起こったの? とりあえず一階へ!)
僕は急いで、一階に降りた。
「どうしたの!父さん!」
部屋に入った時、父さんは見たこともない表情をしていた。母さんも黙ったままだった。
「これは?」
僕は下に転がっていた新聞を見た。そこに乗っていたものは、衝撃的なものだった。
「な・・・、なんだよこれ・・・。」
新聞には、50人死亡、164人が重軽傷が・・・。その記事が、おおきく乗っていた。
「どういうことだ・・・。こんなの初めてだ・・・。」
この世界は、交通事故はあるけど、殺人事件なんて、初めてだ。 さすがに僕も驚きを隠せなかった。 だけど父さんはどうしてそこまで怒っているのかよく分からなかった。
「どうしたの?」 「ふあーあ。」
涼と洋が起きてきた。母さんは、二人の元に行って言った。
「ごめんね。父さんと母さんね、急に用事ができちゃったの。」
と、母さんはつらそうな顔をしている。
「用事ってどんなの?」
涼が目を擦りながら聞いてきた。
「とても、とっても大切な用事なの。だから、また今度、どこかに出かけてあげるから。」
と、母さんは二人に頭をなでて、立ち上がった。
「行くぞ、淳。」 「ええ・・・。」
二人は玄関に向かった。僕は追いかけた。
「父さん、母さん。」
そして父さんは
「瞬、もし誰かが来たとき、出るなよ。絶対に。」
「・・・!」
その時、体中から
「お前は、涼や洋、ラーシュを、家族を、守っていろ。いいな。」
本気だ。父さんのあの目・・・あれほどの父さんの目は、今まで見たことがない。
「・・・分かった。」
父さんの本気が分かったのか僕は無意識のうちに頷いた。 そしたら、父さんの口が歪んだ。
「いい返事だ。しっかり守れよ。男の約束だ。」
「はい・・・。」
そう言って、父さんたちは、町へ向かった。
「お兄ちゃん、どうなってるの?」
二人は、疑問そうに僕を見ていた。
ピンポーン。
「!」
誰かが来た。 一瞬、呼吸が止まりそうだった。
ピンポーン。
「ラーシュ、ふたりをたのむ。」
ラーシュは、うなずくように、二人を移動させた。
「にいにい・・・。」
「早く行け。」
ピンポーン。
二人は、悲しそうな目で、ラーシュと共に、奥へと行った。
「来るなら、こい。」
「・・・」
「・・・」
(なんだこの、静寂なほどの静けさは・・・まるで突如、嵐が来るようなこの静けさ。)
そう、まさに僕が言っているは、正しかった。彼の汗が一滴たれて、地面についた、次の瞬間。
(バカアァーーン!!)
突然、玄関の扉が壊された。
僕は、息を呑んだ。
そして、煙の向こうには、一人の人間がいた・・・。
「・・・ここは?」
真っ黒な世界。何もない世界。 僕は、一人で、ポツンっと立っていた。
―目覚めろ。―
どこから声がする。 周りを見回したが誰も居なかった。
―目覚めろ。もう余り時間がない。―
時間がない? どういう事だ? そもそも、君は誰なんだ?
―我は・・・。―
「はっ!」
チチチチ・・・。
「はあ・・・。はあ・・・。夢、か。何なんだ、今のは・・・。」
いきなり目覚めろって言ってるけど、意味が分からない。何に目覚めろって言うんだ・・・。
「どういうことだこれは!!」
「な・・・、何?」
父さんの怒鳴りだ!
(何が起こったの? とりあえず一階へ!)
僕は急いで、一階に降りた。
「どうしたの!父さん!」
部屋に入った時、父さんは見たこともない表情をしていた。母さんも黙ったままだった。
「これは?」
僕は下に転がっていた新聞を見た。そこに乗っていたものは、衝撃的なものだった。
「な・・・、なんだよこれ・・・。」
新聞には、50人死亡、164人が重軽傷が・・・。その記事が、おおきく乗っていた。
「どういうことだ・・・。こんなの初めてだ・・・。」
この世界は、交通事故はあるけど、殺人事件なんて、初めてだ。 さすがに僕も驚きを隠せなかった。 だけど父さんはどうしてそこまで怒っているのかよく分からなかった。
「どうしたの?」 「ふあーあ。」
涼と洋が起きてきた。母さんは、二人の元に行って言った。
「ごめんね。父さんと母さんね、急に用事ができちゃったの。」
と、母さんはつらそうな顔をしている。
「用事ってどんなの?」
涼が目を擦りながら聞いてきた。
「とても、とっても大切な用事なの。だから、また今度、どこかに出かけてあげるから。」
と、母さんは二人に頭をなでて、立ち上がった。
「行くぞ、淳。」 「ええ・・・。」
二人は玄関に向かった。僕は追いかけた。
「父さん、母さん。」
そして父さんは
「瞬、もし誰かが来たとき、出るなよ。絶対に。」
「・・・!」
その時、体中から
「お前は、涼や洋、ラーシュを、家族を、守っていろ。いいな。」
本気だ。父さんのあの目・・・あれほどの父さんの目は、今まで見たことがない。
「・・・分かった。」
父さんの本気が分かったのか僕は無意識のうちに頷いた。 そしたら、父さんの口が歪んだ。
「いい返事だ。しっかり守れよ。男の約束だ。」
「はい・・・。」
そう言って、父さんたちは、町へ向かった。
「お兄ちゃん、どうなってるの?」
二人は、疑問そうに僕を見ていた。
ピンポーン。
「!」
誰かが来た。 一瞬、呼吸が止まりそうだった。
ピンポーン。
「ラーシュ、ふたりをたのむ。」
ラーシュは、うなずくように、二人を移動させた。
「にいにい・・・。」
「早く行け。」
ピンポーン。
二人は、悲しそうな目で、ラーシュと共に、奥へと行った。
「来るなら、こい。」
「・・・」
「・・・」
(なんだこの、静寂なほどの静けさは・・・まるで突如、嵐が来るようなこの静けさ。)
そう、まさに僕が言っているは、正しかった。彼の汗が一滴たれて、地面についた、次の瞬間。
(バカアァーーン!!)
突然、玄関の扉が壊された。
僕は、息を呑んだ。
そして、煙の向こうには、一人の人間がいた・・・。
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