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新者の雑記置き場

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2010/04/02
23:00
二つの願い

―三丁目の空き地―

僕達はすぐに三丁目の空き地に戻ったら、複数の狼がいてすでに二人の軍の人が襲われていた。 見ていた人は脅えながらも動けない状態になっていて、テレビ局の人は声を震えながらも必死に現場の事を言っていた。

「くそ、またこいつらか! 警察側は民間人をいそいで避難所まで行かせて、軍側は向かい撃ち、増援を呼べ!」

一人の軍の人が言ったら、みんな一斉に動き出して数十名の警官が見ていた人たちを避難所まで行かせて離れていき、五人の軍の人が持っていたマシンガンで闇の死者と対抗した。

「みなさん、緊急事態が発生したので急いで、落ち着いて避難所に行ってください!」

警官が大声で言いながら見ていた人たちを避難所に連れて行こうとした。 

「グオーーー!!」

「うわ!?」

一匹の狼が一人の軍の人に襲いかかろうと飛び出たら、夜野さんが前に飛び出して長刀を鞘から抜き、狼は斬られて黒い塵となった。 夜野さんは後ろに振り返った。

「あんたらもさっさと避難しろ! ここはまかせろ!」

「君達も民間人ではないか! ここは軍にまかせて!」

そう言っている間に黒い狼が夜野さんに襲い掛かってきたが、夜野さんが素早く前を向き、持っていた長刀で斬った。 

「そんなことを言っている暇があるのなら、さっさとどけていろ! 死にたいか!」

「君達こそ、死にたいのか!? ここは今、民間人が来る場所じゃあない! 軍や警察に任せて早く避難してください!」

軍の人が反論したら、夜野さんは歯を食いしばり軍の人の胸倉を掴んで、自分の顔の前に思い切り引っ張った。

「俺達は遊び半分でここにいるんじゃない! 俺たちはあんたらと同じ人を救いためにここにいて戦うんだ! あんたらも死なすわけにはいかないんだよ! あんたらが死んだら悲しむ奴だっているんだぞ!? それぐらいわかるだろうが!」

夜野さんは銃声にも負けないぐらいの大声を出した。 そんな、怖いところを涼たちは見て僕の背中に隠れて服を掴んできた。

「我々だってこれ以上犠牲者を出さずに・・・!」

「炎睡(えんすい)「安」。」

すると、軍の人たちが赤い球に包まれていきフワフワと空中に浮いていった。 五人の軍の人は動揺して暴れたがしたがすぐに静かになって気持ちよさそうに眠った。

「鏡、彼らに何言っても聞かないだろう。 彼らにも己の意思があるからな。 だが、これでやり易くなったな。」

神野さんはちらりと赤い玉の中にいる軍の人たちを見て、すぐに狼達の方に視線を戻して構えた。

「行くぞ、龍木!」

―ああ!―

「俺達も続くぞ、昌二!」

―わかっている・・・龍木達の遅れはとらん!―

神野さんが走り出したら、夜野さんも続いて走り出し狼達がいる所に突っ込んで行き、狼達も一斉に動き出した。

「涼たちは避難して! 僕は戦う!」

「私達も・・・!」

「今のままじゃ無理だ! まだ一度も武器を持った事もないのにのにいきなり実戦だったら死んでしまう!」

正直に言って、僕は涼たちには戦ってほしくはなかった。 この前の夜のときは思わず言ってしまったが本当は彼女達が傷つくのが怖いのだ。 それに、彼女達が武器を持った所で最悪な事態が起こってしまうことになるかもしれない。

「それでも戦う! あの時、私達は戦うって決めたの! だから!」

―前を見ろ! 来るぞ!―

突然、レグリーが叫ぶように言った瞬間僕は前を向いたら。空間から一つの亀裂が現れてそこから黒い狼が飛び出て僕を襲う。 僕はフィードを振ろうとしたが、狼の横から人化したエミが手のひらにある黄緑色に輝いている光の球を狼の横腹に当たり吹っ飛ばされて壁に衝突したら黒い塵となって消えた。

―余所見はしないでください。 戦闘中なんですよ。―

「すまない、エミ!」

エミに言われた僕は気を取り直して、フィードが手元に現れ、握ったら刃を地面に向けて

「召喚(カオス)!」

言った瞬間、僕の真後ろから緑色の魔法陣が現れて、そこから全長二メートルの鷹、カゲロウが出てきた。

「ピイイイイィィィーーーー!!」

カゲロウは高く鋭い鳴き声を出して翼を羽ばたいた。

「カゲロウ! 一体化!」

僕はフィードを高く上げたら、カゲロウがフィードに突っ込んできて一体化となっていき、フィードの刀盤に羽が生えていて、刀背の所がギザギザになった。

「とにかく、早く避難して! 行くよ、エミ!」

―わかりました。―

僕とエミは敵のほうに向かって走った。一度、ちらりと涼たちの方に視線を向けたら二人は一向に動く気配はなかった。 ただ僕の方をみていただけ。 僕は戻ろうとして体を回転しようとしたが狼達が僕達に襲い掛かってきた。


((私達も・・・守れる力があれば・・・。))

二人は思った。 自分にも守れる力があればと思った。

((おねがい・・・私達に・・・守れる力を・・・みんなや・・・世界や・・・。))

二人は願った。 自分の守れる力があれば多くの人を救いたいと願った。 そして、二人は世界や・・・

(お兄ちゃんを・・・) (にいにいを・・・)

この世で一番大切な人を守る為にも・・・。

((守れる力を・・・!))

二人は強く、さらに強く思い、願った。


「グオオオオーーーー!!」

僕が涼たちから離れている隙に二匹の黒い狼達が涼たちに向かって走っていた。

「涼、洋!」

―瞬様! くっ!―

僕は急いで、振り替えて走り出したが、距離は狼達のほうが近かった。 僕は諦めずに走り続けたが前から亀裂が現れてまた狼達が出てきて僕の進路を妨害した。 だけど、僕は止まる気なんて一つもなかった。 今止まってしまえば、涼たちは無事にすまないし、殺されるかもしれない。 そんなこと僕が絶対にさせない。 大事な家族・・・妹を傷つけはさせないと。 そう思って狼たちの間を走りぬけようとしたら。

「え・・・?」

突如、僕は何が起こったのかわからないまま声を出してしまった。 突然、涼たちの周りから炎と吹雪のような竜巻が出てきて狼達が黒い塵となった数秒後、僕の前に居た狼たちが竜巻の中から炎と氷の斬撃にあたりその場で黒い塵となった。 僕は突然の出来事で、何が起こったのか理解できずに立っていた。やがて、竜巻は無くなって行ったら涼と洋がいた。 だけど、一点だけ違う所があった。 彼女達の手だ。 いつの間にか彼女達の手には薙刀が持っていた。

「これが・・・私達の武器?」

二人も突然出てきた事に驚いて薙刀をジロジロ見た。 今のはさすがに僕でも驚いている。 

―瞬、ボーっとするな! 左右から来るぞ!―

レグリーが叫声をあげて、僕は慌てて左右を見たらそれぞれ一匹の狼が僕の方に向かって襲うとした。

「「やあー!」」

すると、それぞれの薙刀の刃が、涼が赤く燃えるように、洋が青く冷たいように光って、掛け声と共に振り下ろしたら涼からは炎の斬撃、洋からは氷の斬撃が放たれて左右にいた狼に当たって黒い塵となった。

「私達にも・・・できたの?」

二人は再び、驚きながら薙刀を見た。 そして、僕の方に顔を向けた。

「お兄ちゃん・・・見たでしょう、今の? 私達も戦うの。 みんなの為にも、世界の為にも・・・お兄ちゃん達と一緒に戦う。」

涼は真顔で言ったら洋も真顔で頷いた。 そして、彼女たちの本気をひしひしと感じた。 僕は一回息を吐いて何も言わず振り返った。

「わかった・・・だけど、危険の時になったら僕は守るからね。 何としても・・・。」

僕はそれだけを言って、また狼たちの方に走った。 全く、何で毎度彼女達の本気に負けるのかね僕は・・・。 妹に負ける兄として少し情けないと僕は思った。


どれだけ時間がたったのかはわからない。 今は時間なんて気にはしてなかった。 だけど、狼たちの数がちゃくちゃくと減っているのはわかる。 このまま終われば磯かに願っていたがそういうわけにはいかなかった。

―む?―

すると、レグリーが声をあげたら、また十数の亀裂が現れた。 また狼達かと思えば違っていた。 出てきたのは黒いスライムが出てきた。

「こいつは・・・初めて見るタイプ・・・レグリーこいつら、うわっ!」

僕がレグリーに聞こうとしたら、スライムみたいなのがいきなり、体から液体を飛ばしてきて慌ててかわしたが、僕が立っていた場所にあった、雑草がゆっくりと溶けていった。 かわすのが遅かったら、僕の体はとけてしまってたかもしれないと思い、僕は思わず、息を飲み込んだ。 その後もスライムたちはどんどん液体を飛ばしてきた。 

「このっ!」

僕は液体をかわしながら一体のスライムの前まで来て剣を振ろうとしたが。

―待て、瞬! こいつらには攻撃は効かない!―

急にレグリーの声がしたが、遅かった。 僕は剣を振って、スライムの体は斬れたがすぐに引っ付いた。 さっき僕の目で見た光景が正しいのなら、スライム自ら体から引きちぎったかのようにかわして、再び引っ付いたのだと思う。 すると、他のスライムが液体を飛ばすのを気づいて慌てて避けて距離をとった。

「なんなの、こいつらは!? レグリー!」

―叫ばなくても聞こえてる。 こいつらは中下級のモンスター、スライムタイプだ。 ウルフタイプと違って、奴らは物理攻撃を全て効かないから剣を振っても意味はない!―

「じゃ、どうすればいいの?」

―こいつらは魔法攻撃ならば一発当たれば死ぬ。 魔法攻撃はできるな?―

レグリーがそういい、僕は自身ありで頷いた。 魔法攻撃なら僕にも簡単にできるし、弱点さえ分かればこっちのものだ。

「もちろんだ! くらえ、スパイラル・ショット!」

フィードから風が螺旋状態になっていき思いっきり突きつけたら、螺旋状態になった風がものすごい勢いで飛んでいき、一匹のスライムに当たってスライムは飛ばされたら黒い塵になっていった。

「よし、このまま一気に行くぞ!」

 

―マンション 屋上―

瞬達がいる三丁目の空き地からほんの少し離れた所、二人の人間が四階建てのマンションの屋上から空き地の方を見ていた。 

一人は真っ黒な長袖の服の上に肩まで切り取った青のジャケットを着ていた少し男顔にしている女で腰には二メートル近くの黒い鞘が輝いていた。 もう一人は背が高く体が黒くて顔が白い肌をして、青黒のコート着た男で数日前、龍達と戦ったハゼルド・バルガだった。

「ふっ、ただの人間共にしてはいい動きをしているな。 あの子供も、この前と戦っている時より、少しは強くなったか・・・。」

「・・・。」

ハゼルドが静かに笑う中、女性はただ黙ってその戦いを見ていた。 

「他の連中・・・特に、あの二刀流を扱う人間もかなりいい動きをしていて、いい血の香りがする・・・それもかなり極上だ。 ぜひとも相手をして喰らい尽くしたい。」

「・・・そんな事はどうでもいい。 ハゼル、あの人間の子供の中に?」

女性が言ったら、ハゼルドは頷いた。 女性が見ているのは、瞬の方であり他のは見てはいなかった。

「そうだ、あの子供の中に・・・盟友だった男がいる・・・。」

「・・・。」

「会わないのか? お前もアイツに会いたいのだろう・・・ミシェナよ・・・。」

「・・・。」

ミシェナという女性は何も言わず、ただ瞬の方にじっと見ていた。 ハゼルドはふうっと疲れるかのように息を吐いた。

「む?」

するとハゼルドは何かに気づいたのか首を後ろの振り向いたら、屋上の扉が勢いよく開けられて二人の軍の男がやってきてハゼルド達に気が付いた。

「あなた達、何やっているのですか! 避難勧告は出されているのですよ! 早く避難してください!」

先頭にいた男が叫びながら言った。 男二人はこの二人が闇の死者だと当然知らない。 やがて、ハゼルドがニヤリと口を歪めながら体を男達の方に向けた。

「・・・運のいい男達だな・・・。 お前達はこの世界で始めて・・・俺が喰らう男だ。」

「何を・・・。」

先頭に居た男が言ったがそれ以上は喋らなかった。 ハゼルドの体から一斉に無数の狼の顔が出てきて男の体中を喰らったからである。 グチャグチャと血を垂らし、飛ばし、肉片をこぼしながら喰っている光景に、一緒にいた男が恐怖のあまりにガタガタと震えながら腰を抜かし、その場で尻をついた。

「ふむ・・・あまり、うまくもまずくもないが、歯ごたえがあまりないな・・・。」

ハゼルドは呑気に感想を言って、喰らい終わったのか狼達が一斉に体の中に戻って行った。 喰われた男の肉体は跡形もなくなって喰われて、男の血だけが残った。

「こ・・・こちら9マイン! き、緊急事態!」

―どうしたんだ! 何が起こったんだ!―

「ば・・・化物・・・化物人間がいる! し、至急・・・。」

男が言いかけたら、ハゼルドが口を開いた。

「うるさい奴だな、そんなに喰らいたいか? そう望んでいるのなら・・・遠慮なく・・・骨ごと喰らい尽くしてやろう!」

ハゼルドは両腕を広げたら、前上半身から、黒い糸が数本出てきて男の体中に引っ付いた。

「た、助けて・・・うああああああ!!」

男は逃げようとしたが、刹那。 男は思いっきり引っ張られると、ハゼルドの上半身から何かの口が大きく開けられてそのまま喰われて、男の血が回りにちり、グチャグチャと音をたてながら喰っていった。

―どうした! 応答せよ! 9マイン! 応答せよ!―

男が持っていた通信機からの声がむなしく響いて、誰一人答えるものはいなかった。 やがて、喰い終わったのか口はを沈んでいき元に戻った。 

「・・・こちらの方がうまいな。 まあ、歯ごたえはないがな。」

ハゼルドはまた呑気に感想を言った。

「で、まだ行かないのか? 人間共がくるかもしれんぞ? まあ、その時は俺が喰らい尽くすまでだがな。 もしかしたら、いい者が喰らいそうだからな。」

ハゼルドが首だけを向けて言ったが、ミシェナは動かず言った。

「もう少しだけ・・・終わってから動く・・・。」

そう静かに言ったら何も言わなくなり、目を瞑り胸に手を置いた。

(レグリー・・・貴方は本当に・・・そこにいるの?)

 

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