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2009/08/17 20:12 |
帰宅 |
―桜咲宅―
それから数分間歩いて、家に無事についた。
「ふう・・・何事も無く、無事に家に帰れた・・・。」
そう一息ついた。 負ぶっている彼女達は、安心したのかぐっすり寝ていた。 リビングに行ったら、母さんがいて、こっちに来た。
「あなた、瞬。 二人ともは大丈夫だった?」
「ああ、なんとかな。 そっちの方は?」
「私は大丈夫よ。 さっき、神野くん達から連絡が入ってきてもうそろそろ、戻ってくると思うわ。」
「そうか。 ところでクレトアと三多朗たちは? 姿が見えないが・・・。」
「クレトアさんは本部から呼び出しが来たから一旦戻ります、って言って・・・三多朗は足に怪我していて、今、別の部屋で京香が治しているわ。」
と言ったら、後ろからドアが開いた音がした。
「あ、龍。 戻っていたの?」
そこには、三多朗さんと佐波さんがいて、三多朗さんの左足に包帯がまかれていた。
「足の方は大丈夫か?」
「ええ、幸い傷はそんなにたいした事じゃあ無かったみたい。 ただ、しばらくは安静をしたほうがいいから、しばらく戦うのは無理ね。」
と佐波さんが言った。
「ところで、その子達はもしかして?」
母さんが指を指しながら言ってきた。
「うん、闇の死者(ダーク・デット)に襲われそうになった。」
そう言って、僕は寝ている彼をソファーにおろした。
「そう・・・これで、四人目、か・・・。」
母さんが暗い顔で言った。
「四人目? どういうこと、母さん?」
「・・・闇の死者に襲われそうだった人がいてね。 なんとか私達が助けたけど、気絶していたから、家に運んだのよ。 今、和室で寝かせているわ。」
「そう・・・そういえば、涼たちは?」
「部屋にいるわ。」
「そう。」
そう言って、僕はリビングを出て、涼たちの部屋に行った。
「涼、洋、いる?」
僕は涼たちの部屋の前でドアをノックした。 しかし、ノックしても返事が無いし、やけに静かだった。
「・・・? 入るよ。」
そう言って、僕はドアを開けた。
「なっ!?」
部屋に入ったら、部屋には二人の姿がなかった。窓は開いていて、窓の外をみたらロープがたれていた。
「た、大変だ!!」
僕は慌てて、部屋を出てリビングに向かった。
「母さん! 父さん! 大変だ!」
「どうしたの? そんなに慌てて?」
「涼たちが・・・涼たちが、どこにもいないんだ!」
「なッ!」
全員が驚いた瞬間、どこからかピー!と言う音が複数聞こえた。 そしたら、父さん達は腰にかけていた何かを見た。
「くそ! こんなタイミングで!」
「どうしたの、父さん?」
「今・・・闇の死者がこの世界に来たらしい・・・!」
「なっ! それじゃあ、涼たちの身が危ないよ!?」
闇の死者は相当な数・・・あの二人は戦闘経験もないから、かなりまずい。
「そんなの分かっている!! 三多朗たちはここに残って、その子達の面倒を見ていろ! 俺たちは、涼たちを探しに行く!」
「わ、わかった!」
「急いでいくぞ! 淳! 瞬!」
僕と父さんと母さんはいそいで走って外に出て、涼たちを探しに行った・・・。
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