2024/11/24 20:47 |
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2009/05/24 01:00 |
森本の正体 |
―桜咲宅―
「・・・うっ・・・う~ん・・・。」
まだ頭痛する中、僕は目を覚ました。
「・・・ん~ッ・・・。」
僕は体を起こし、辺りを見たら部屋は真っ黒で、窓から月が輝いていた。
「もう夜か・・・。今何時かな・・・。」
そう言って時計のほうを見た。
「4時か・・・。たしか、僕が倒れたのは・・・9時・・・ぐらいだったかな?あんまり覚えてないな・・・。あれから僕はずっと眠っていたのか・・・。」
「ああ、あの時からお前はずっと眠っていたのさ。」
台所から、やや不機嫌な声がして、そっちの方を見た。
「森本・・・。」
森本の両手には水が入ったペットボトルを持っていて、僕の隣に座った。
「買って来たやつだ。冷蔵庫に冷やしておいたから。」
そういって、右手に持っているペットボトルを渡した。
「ああ、ありがとう。 涼と洋は?」
そしたら、森本は上のほうに指を指した。
「あの二人なら自分の部屋のベッドで寝ている。」
「そうか・・・。」
そう言って僕は、ペットボトルのキャップを開こうとした。
「しかし、お前もいい妹がいていいな。」
「えっ?」
「お前を知らないかもしれないが、お前がぶっ倒れてから数分後に、彼女達が目が覚めてな。 お前のことを話したら、涙顔でお前のほうに行って「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」て大声で叫んでてね。それからずっと、お前の看病をしていてその内に疲れて寝てな、俺が部屋まで運んだのさ。」
森本は笑い顔で言って、水を飲み始めた。それにつられて僕も笑った。
「そういえば、あの子は? 十二族の・・・。」
「ああ、玄関にいるが安心しろ。 縄で縛っているから襲い掛からないだろ。 というか、気絶したままなんだけどな。」
「・・・何かしたか、森本?」
僕は目を細くして森本を見た。
「そんな目するなよ、俺は何もしてないって。ただあの時、腹を思いっきり殴って、気絶させただけさ。それっからずっと、あのままさ。まあ、縄は一応警戒の為にやっておいた。」
「そうか。・・・そういえば、聞き忘れていた。」
僕はふと忘れかけていたことを思い出した。
「なんだ?」
「森本って、一体何者なの?」
そう言ったら、森本も思い出した顔した。
「・・・それか。 そういえばあの時、俺も相当なダメージを受けていたからな。 すっかり忘れていた。」
「・・・で、結局君は何者なの?」
僕は真剣な顔をしたら、森本は少しため息をした。
「わかったわかった言うから、そんな顔するなって。」
そう言った森本は、立ち上がって二歩歩いた。
「実は、俺・・・かつて十二族の戌族の幹部だったんだ。」
「・・・。」
「・・・その反応だと、俺が何者か分かっているみたいだな。」
「まあね。十二族はかなり強いし、君がいくら強いからって力が全く違うって事も知っていたしね。 それに何だか君が十二族の事を知っているような気がしてね。」
そう、僕はあの時、森本が気絶したときからわかっていた。心のどこかで彼の正体が・・・。
「あれ? そういえばさっき、かつてって言ったよね?」
「ああ、言ったが?」
「じゃあ、君も・・・その、裏切り者なの?」
僕は恐る恐る聞いてみた。しかし森本は表情を変えずに言った
「・・・いや違う。俺達戌族は裏切ったんじゃない。行方不明なんだ。」
森本は腕を組んでいった。
「行方不明ってどういうこと?」
僕が聞こうとしたら、ガタッ!と玄関から音がした。
「誰!?」 僕は思わず声を上げた。
そしたら、森本は玄関の方に走って、僕はそれに続いて走った・・・。
「・・・うっ・・・う~ん・・・。」
まだ頭痛する中、僕は目を覚ました。
「・・・ん~ッ・・・。」
僕は体を起こし、辺りを見たら部屋は真っ黒で、窓から月が輝いていた。
「もう夜か・・・。今何時かな・・・。」
そう言って時計のほうを見た。
「4時か・・・。たしか、僕が倒れたのは・・・9時・・・ぐらいだったかな?あんまり覚えてないな・・・。あれから僕はずっと眠っていたのか・・・。」
「ああ、あの時からお前はずっと眠っていたのさ。」
台所から、やや不機嫌な声がして、そっちの方を見た。
「森本・・・。」
森本の両手には水が入ったペットボトルを持っていて、僕の隣に座った。
「買って来たやつだ。冷蔵庫に冷やしておいたから。」
そういって、右手に持っているペットボトルを渡した。
「ああ、ありがとう。 涼と洋は?」
そしたら、森本は上のほうに指を指した。
「あの二人なら自分の部屋のベッドで寝ている。」
「そうか・・・。」
そう言って僕は、ペットボトルのキャップを開こうとした。
「しかし、お前もいい妹がいていいな。」
「えっ?」
「お前を知らないかもしれないが、お前がぶっ倒れてから数分後に、彼女達が目が覚めてな。 お前のことを話したら、涙顔でお前のほうに行って「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」て大声で叫んでてね。それからずっと、お前の看病をしていてその内に疲れて寝てな、俺が部屋まで運んだのさ。」
森本は笑い顔で言って、水を飲み始めた。それにつられて僕も笑った。
「そういえば、あの子は? 十二族の・・・。」
「ああ、玄関にいるが安心しろ。 縄で縛っているから襲い掛からないだろ。 というか、気絶したままなんだけどな。」
「・・・何かしたか、森本?」
僕は目を細くして森本を見た。
「そんな目するなよ、俺は何もしてないって。ただあの時、腹を思いっきり殴って、気絶させただけさ。それっからずっと、あのままさ。まあ、縄は一応警戒の為にやっておいた。」
「そうか。・・・そういえば、聞き忘れていた。」
僕はふと忘れかけていたことを思い出した。
「なんだ?」
「森本って、一体何者なの?」
そう言ったら、森本も思い出した顔した。
「・・・それか。 そういえばあの時、俺も相当なダメージを受けていたからな。 すっかり忘れていた。」
「・・・で、結局君は何者なの?」
僕は真剣な顔をしたら、森本は少しため息をした。
「わかったわかった言うから、そんな顔するなって。」
そう言った森本は、立ち上がって二歩歩いた。
「実は、俺・・・かつて十二族の戌族の幹部だったんだ。」
「・・・。」
「・・・その反応だと、俺が何者か分かっているみたいだな。」
「まあね。十二族はかなり強いし、君がいくら強いからって力が全く違うって事も知っていたしね。 それに何だか君が十二族の事を知っているような気がしてね。」
そう、僕はあの時、森本が気絶したときからわかっていた。心のどこかで彼の正体が・・・。
「あれ? そういえばさっき、かつてって言ったよね?」
「ああ、言ったが?」
「じゃあ、君も・・・その、裏切り者なの?」
僕は恐る恐る聞いてみた。しかし森本は表情を変えずに言った
「・・・いや違う。俺達戌族は裏切ったんじゃない。行方不明なんだ。」
森本は腕を組んでいった。
「行方不明ってどういうこと?」
僕が聞こうとしたら、ガタッ!と玄関から音がした。
「誰!?」 僕は思わず声を上げた。
そしたら、森本は玄関の方に走って、僕はそれに続いて走った・・・。
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