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新者の雑記置き場

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2009/02/03
10:26
変わらない朝

―桜咲宅―

ピピピピ。ピピピピ。ピピピピ。

ピッ!

「んんっっーーはぁ・・・。 よく寝た。」

朝、目覚ましがなり、スイッチを消して僕は体を起きて、すぐ近くにある窓の外を眺めた。

いつもと変わらない朝。いつもと変わらない鳥たち。いつもと変わらない太陽。

そして、いつもと変わらない・・・。

「ううーん・・・。お兄ちゃんー・・・むにゃむにゃ。」

「にいにいー・・・」

いつのまにか僕の布団にもぐりこんできた妹たち。

「またか・・・。 全く、困ったブラコン妹たちだ。」

と、ため息と一緒に言った。 僕が、眠りにつくと毎回布団に入ってくる困った妹たちだ。

右に寝ている女の子は桜咲 涼。 僕の妹だ。 元気で活発で家族の中でもムードーメーカーな子だけど、僕に対してはべたついたりする大が付くほどのブラコンだ。

左に寝ているメガネをかけている女の子は桜咲 洋。 これも僕の妹だ。 いつも大人しく冷静で勉強も出来る子だけど、涼まではいかないけど大人しいブラコン。 この二人は仲が非常によくていつもそばにいる。

とりあえず、僕はベットから降りクローゼットの中にある縄で二人を縛り付けて天上につるして、そのまま部屋を出ることにして、洗面所で顔を洗って、リビングに向かった。


「おはよう、母さん。」

リビングに入ったら、ちょうど母さんが料理を運んでいた。

「おはよう、瞬。昨日はよく眠れた?」

「うん。まあね。」

いつもと変わらない光景。いつもと変わらない庭。いつもと変わらない母さんの料理。

いつもと変わらない・・・。

ブッ!

「あなた、臭いわよ。」 「臭いよ、父さん・・・。」 

僕と母さんは鼻をつまんで同時に言った。 

「はっはっは。 ごめんごめん。」

父さんは笑いながら謝った。 この様子だと反省はしていないと思う。 そしたら、母さんは微笑んでるようで困った顔をした。

ソファーに座っていてさっきおならをした人は桜咲 龍。 僕の父親だ。 優しくって料理もできて町からの人気者でもあった。 ちなみに父さんは料理店「桜‐さくら」という店をやっていて、料理も出来るが普段家庭の方は母さんがやっている。

さっき僕と一緒に鼻をつまんで人が桜咲 淳。 僕の母親。 父さんと同様優しくって町(特に奥さん)から人気者であった。 母さんも「桜‐さくら」で働いていている(メニューの注文を受けるだけ)。

「まったく・・・。 それよりあなた、ラーシュに餌やってきてくれない?」

「わかったよ。」

そう言って立ち上がって、窓を開けて外に出た。 ちなみにラーシュっていうのは僕達が飼っている犬だ。 小さい頃、洋が拾ってきて飼い始めた。 人に懐っこいけど怪しい人だと噛むことがある。 事実、前に知り合いのおじさんが来て怪しい行動(そわそわしていただけ)していたら噛まれそうになったことがあった。

「ところで瞬。 今日学校でしょう?」

「え? あ、本当だ。」

僕は部屋の隅にあるカレンダーを目にした。 今日は金曜日であった。 てっきり土曜日だと思っていた。

「早く涼たちを、起こしてきて。 料理が冷めちゃうから。」

そう言ったら、キッチンの方に行った。

「うん、わかった。」

僕は、リビングから出て、一旦自分の部屋に戻った。


「あ、おはよう。にいにい。」

「おはよう、洋。」

部屋に戻ってきたらちょうど洋は起きていた(縄を吊るした状態で)。 一方、涼のほうは相変らずぐっすり幸せそうな顔をして眠っていた。 とりあえず二人をおろして、洋だけ縄を解いた。

「洋は、自分の部屋に行って、服着替えておいで。」

「はぁーい。」

そう言って、洋は部屋を出た。

「涼、起きろ。朝だぞー、学校だぞー。遅刻するぞー。」

と言っても体を揺らしてもぜんぜん起きる気配がしない。 そしたら。

「もう、食べれませーん・・・。」

なんて言うちょっとイラッと来る寝言を言った。 なんか、イライラしてきたので、縄でひこずって、そのまま涼と洋の部屋に行って、縄を解き制服に着替えさせた。


そして、食事後。

「そろそろ行かなくちゃ。涼、洋、忘れ物はない?」

と一応、確認する。 この二人はたまに、宿題とか筆箱とかその他色々を二人同時に忘れる事がある。 この前なんか、学校に付いた途端宿題と筆箱両方を忘れてしまったことがあって、二人は大変な目にあった。

「「ないよー。」」

二人は鞄を持ち上げて、笑顔で言った。

「それじゃあ、行こうか。」 

「「うん!」」

僕がドアノブを増そうとしたら、そのとき。

「涼!洋!弁当忘れているわよー!」

「「あ、忘れてたー!」」

二人は慌てて反対に向き、靴を脱いでお弁当を取りに行った。

(やれやれ・・・。)

僕は苦笑いしながら、ため息をした。 弁当を取りに行った二人はすぐに戻ってきて急いで靴を履いて、今度こそ

「それじゃいってきまーす。」 「「いってきまーす!」」

「行ってらっしゃい。」 「行ってこいよ。」 「ワン!」

僕達は家族達に見送られながら、家を出た。 そして僕たちは、いつもと変わらない道で、学校へ向かった・・・。

 

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感想
2009年02月03日火

とりあえず、妹に対して結構厳しいなぁ。
親もかなり、アレですね…。

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