2024/11/24 22:46 |
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2009/04/19 00:05 |
妙 |
―上空―
「・・・。」
「どうだ、淳? 奴らはいるか?」
「・・・いいえ。どこも反応もないわ。」
「そうか。しかし、これは一体どういうことなんだ?ヤツが帰ったのはともかく
幹部の奴にも会わないはずが無い。」
「たしかにそう・・・ん?」
「どうした、淳?」
「樵神社のほうから、微かに妙な感じがしたわ。」 淳は神社の方に向いた。
「妙な?」 俺は同じように神社の方に向いた。
「ええ、何かしら・・・魔力、じゃあ無いわ。別のもの・・・。」
「とにかく、行ってみよう。そうした方が早いだろう。」
「そうね。行きましょう。」
―樵神社の裏山 前―
「ここから先から感じる。」 淳は指を指した。
「裏山、か・・・たしかここって、立ち入り禁止じゃあなかった?」
そう、この山は昔、妖怪が出るという言い伝えがあった。裏山に住んでる
妖怪はとても凶暴で人々を襲っていた。人々は妖怪たちに苦しめられいた。
そして、一人の妖怪退治師が一人で裏山に住んでいる妖怪達を、要石で封印した。
この樵神社に飾れている仏像がそれだ。名前は・・・不明らしい。
「とにかく急ぎましょう。」 淳は歩き始めた。
「待て、この山は・・・、」 俺は止めよとしたら、淳は止まった。
「あら?」 淳は鳥居の隅によった。
「どうした?」 俺は後を追った
「あなた、これ見て。」
「これは・・・結界の札?」 鳥居の隅にクシャクシャにした札があった。
「おかしいな・・・確かこれは結界の内側に張ってあったはずだよな?」
「ええ、何でこんな所に?」
「・・・ちょっと貸して。」 淳は俺に結界の札を渡した。
「・・・とってから、1~2日経っているな。」
「どうして?」
「あくまでも、推測だ。それに2日より前だったら坊さんもすぐ気づくだろう。」
「たしかにそうね・・・。でもどうやってこれをとったのかしら?」
「それはこの先に行ったら分かるかもしれない。急ごう。」
「ええ。」
俺たちは山の道を走った。
―数分後―
「近いか?」 俺は訪ねてみた。
「ええ、それなりに近いわ。・・・見えてきたわ!」
俺たちは森をゆけた。そして目の前にあったものは、
「あなた! これって・・・!」 淳は驚きながら訪ねた。
「ああ、間違いない!空間の亀裂・・・いやすでに傷口になっている・・・!」
「とにかく、いそいで修正しないと!大変なことになるよ!」
「わかっている、淳は三多朗たちにすぐに連絡しろ!その間、
俺が空間を修正しておく!いいな!」
「わかったわ!いそいで二人を呼ぶわ!」
「たのんだ! ちっ、誰だ空間の亀裂を生み出したものは!?」
(まさか、この前瞬が話していた別の世界の人間か?いや、あれは
四日前の話だ。ふつうなら坊さんも気づいているはずだ!
だとしら、一体誰が?十二族は亀裂がどれだけ危険な事かわよく知っている。
そして奴らは満月の扉を使うはずだ。一体誰が・・・?)
そう考えながら、空間を修正しようとした・・・。
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