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新者の雑記置き場

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2009/12/03
01:31
憧れという存在

―陸南中等学園 2-B―

その後、僕は教室に戻り濡れた服とズボンを鞄の中に隠して、そのままみんなみたいに机に突っ伏した。 一分がたったのかみんなの声がして僕はわざとゆっくりと体を起こした。

その後はクラス全員が当然のように驚いた。 先生は騒いでるみんなを落ち着きさせて、後に放送があり先生は教室から出た。 みんなはそれぞれ団体になっていて、僕の近くにいる団体の話が聞こえた。

「一体、何だったんだ? あのすごい眠気は?」

「さあ・・・何か強い催眠魔術でもないの?」

「でも、そんなの誰がするのだ? 俺達なんか眠らしても何もとくしねえぞ?」

「そもそも、何の目的でこの学園に催眠魔術なんかするのかしら? 何か意味があるのかな? 桜咲くんは思い浮かぶのある?」

すると、若野さんが僕に話しかけてきた。 

「いや・・・僕に聞かれてもね・・・特にこの所物騒だからね。」

僕は普通に言ったが、僕が言っていることは正しい。 思えば、今回のが智東さん達で助かったかも知れない。 闇の死者だったら今頃学園が被害が出ていて、警察とか軍が来て大騒ぎになっていたかもしれない。 数分後、チャイムが鳴ると同時に先生が入り、みんなは席に着いた。 

「はい・・・皆さんもしていますが、この学園・・・全員にに強力な催眠魔術がありました。 今、先生達が調査をしています。 特に被害はないけど、皆さんも要注意してくださいね。 面白がって勝手なことはしないように。」

先生は真剣な顔で言った。 この先生はどこか気が抜けているけど、いざ生徒に危ないことがあったら本気になることがある。

「それでは、今朝言った生徒選挙の候補の紙を配るから、最初に名前を書いて2人候補者を書いてください。 その後は先生も行かなきゃいけないので自習をしていてください。」

そう言って先生は紙を配ったら教室から出て行った。 みんなは筆箱からえんぴつやシャーペンを出して、カリカリと書き始めた。 そこで僕は頭の中にふっとあの人たちの事を思い出した。


―昼休み 3階―

「どうしたの、お兄ちゃん。 三年の教室に行って?」

後ろから涼が階段を上りながら話しかけてきた。 その隣には洋もいた。

「うん、生徒会のことで思い出したんだ。 ほら最近、真琴兄さんと琴音姉さんと会ってないだろう? だから、久しぶりに会いに行こうかなって。」

僕が言った人は柊 真琴と琴音。 僕達の一つ年上の双子兄妹で、僕の憧れの人たち。 小学生の低学年の時、近所で母さんと美穂おばさんが仲がよくってその時に知り合った。 二人は成績優秀で、スポーツ万能誰もが憧れる存在。

僕も昔から、二人に憧れていて、兄弟みたい遊んでいたから僕は真琴兄さんと琴音姉さんって呼んでいた。

僕達は三階の廊下について、左を見た。 三年の廊下は思っていた以上に人は少なく静かだった。 ここの三年の問題はかなり難しいっと言われているから大抵の三年生の人は復習とかやっている。

次に右を見たら、生徒会室の前に男女がいた。 男の人は身長が高く少しボサボサの深緑の髪をしてメガネをかけていた。 女の人は僕より少し背が高く長髪でポニーテールをして男の人と同じ深緑の髪をして凛々しい姿をしていた。

「あ、いたいた。」

僕達はその二人に近づいた。

「真琴兄さん、琴音姉さん。」

僕は二人に声をかけたら気づいたのか僕達の方を見た。

「ん? おお瞬か。 それに涼も洋も。 どうしたんだ? なにか分からない問題でもあったのか?」

「ううん、そうじゃないんだ。 最近、兄さん達に会っていないからちょっと来ただけ。」

「そうか、そういえば最近お前達に会っていないからな。 この前は、琴音が瞬た、イテッ!」

急に真琴兄さんは声を上げ肩が大きくはねた。 足を見たら、真琴兄さんの足が琴音姉さんの足に踏まれていた。

「ちょっと・・・真琴? 何を言おうとしたのかしら・・・?」

「いや、何でもないです、スミマセン・・・。」

真琴兄さんは苦笑いしながら謝ったら、琴音姉さんはため息をして足を踏むのをやめた。 

「全く・・・所で、瞬。 あなたは体のほうは大丈夫? 怪我とかない?」

「え? うん、大丈夫だけど?」

そう言ったら、琴音姉さんは胸に手をあてほっと息を吐いた。

「そう・・・よかった。 今朝、強い催眠魔術があったから瞬達が心配で・・・様子も見に行きたかったけど・・・。」

と、視線を下に向けてなぜか頬を赤くさせながら言った。 熱でもあるのかな? そう思っていたら、兄さんが話した。

「今、大変なんだ。 先生達は今朝の事で忙しいから。 今度の新しい生徒会長とか決めなきゃあいけないし、半分だけど生徒が書いた候補者を生徒会の人がチェックしないといけないからな・・・。 これが疲れるだよ・・・半分って言ったら227人いるだろう? それを明日の放課後までに出さなきゃいけないし・・・。」

そう言って、真琴兄さんはため息をして肩を抑えながら回した。 確かに227人分のはかなり多い。 疲れるのも無理は無い。

「それだったら、こんな所でいてないでいそいでやった方がいいんじゃない?」

「今はちょっと休憩。みんな疲れた顔をしていたからな・・・。 所で、瞬は生徒会に入る気はある? 瞬は二年の中じゃあトップに立っているし、生徒会長になっても問題ないし。」

真琴兄さんはニコニコ顔をで言った。 たしかに僕は全教科満点はとれるし一位も毎回取っているし僕が選ばれるのは間違いないけど・・・。

「僕は・・・」

と言おうとしたら、急に生徒会室から扉が開いてら、少し目が鋭い女の人が出てきた。 見た目はいかにも厳しいイメージが漂っている。 

「会長、そろそろ休憩時間が終わります。」

「うん、わかった。 すぐに行くよ。 ・・・じゃあ、瞬、涼、洋、またな。 たまには俺達の家にも来いよ。 母さんも喜ぶし、琴音も喜ぶから、イッツ!」

「真琴~? 今、何か言わなかった~?」

琴音姉さんは顔を笑いながら、真琴兄さんの横腹の皮膚を抓っている。

「いや、たぶん気のせいだから腹の皮膚を引っ張るなって、イテテテ!」

そう痛々しい声を上げながら、真琴兄さんと琴音姉さんは生徒会室に入っていた。 すると、姉さんがこっちに振り返った。

「それじゃね・・・。」

琴音姉さんは手を振って、僕も振った。 姉さんは微笑みながら、ドアを閉めた。

「相変らずだね・・・あの二人。」

「そうだね・・・。」 「うん・・・。」

二人はなぜか元気の無い声で言った。

「ん? どうしたの?」

「別に何でもない。」 「何でもありません。」

すると、二人は同時に頬を膨らせ、ぷいっと少し怒った顔をした。

「?」

僕はよく分からないまま首を傾げた・・・。

 

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