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新者の雑記置き場

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2009/02/12
23:56
瞬 対 桐野(後編2)

―な・・・なんだ、この小僧・・・さっきとまるで雰囲気が違う・・・。―

「いや、雰囲気じゃない。これは・・・「裏人化」だ。」

と桐野は深刻に語った。

―「裏人化」って、こんな小僧に・・・そんな力が。―

カミューラは震え声で言った。

「お前が、俺を目覚めさせたのか?」

は桐野に訪ねた。

「そうだ。」

桐野は頷き言った。

「ありがとうよ。久しぶりの外の空気を吸えるぜ。中なんかせまっ苦しかったしな。」

と気楽そうに言った。

「でも・・・後七分か。短いなー。」

「・・・?何がだ?」

と桐野は訪ねた。

そしたら、男は体を後ろに振り向いた。

「俺の表が戻る時間。それと・・・お前が死ぬ時間・・・だ。」

男は薄気味悪い笑い方で桐野を睨んだ。

「!」

「裏の人格には絶対任務がある。それは・・・表を殺した人間を殺すことだ。」

「なにっ!」

瞬は使っていた剣を出して、切先を地面に刺した。

「召喚!」

ブウゥン! ビシュン!

「ピイイイイィィィィーーー!!」

ばっ!

「カゲロウ!一体化!」 カッ!

―桐野!!―

「わかっている!来い、ディムロ!」

と言ったら、地面から大剣が出てきた。

「カミューラ!一体化!」 カッ!

「いくぞ!」

桐野は男に向かって走ろうとした瞬間、

「どこにだ?」

(なっ!いつの間に後ろに!?)

さっきまで、前にいたはずのいつの間にか桐野の後ろにいた。

「悪いが、俺に残された時間は四分三秒だ。とっとと死んでもらうぞ。」

「くっ!うおお!!」

「隙がありすぎだ!」

ドゴ! 「ぐお!!」

瞬のパンチが桐野の腹に直撃した。

ズゴ! 「ぐああ!!」

さらにもう一発パンチをしたら、すこし空中に浮いた。
そしたら、瞬の右腕が風で包まれていった。

「歯、食いしばれ!!風・撃・牙」

ドゴーン!! 「ぐわあぁぁ!」

物凄い速さで腕を振り上げたら、桐野のあごに当たって、
吹っ飛ばされた。

ドザッ! ガッ!

「ぐ・・・ハァハァ。」

(くそ!さっき「麒麟」を出してしまったせいで、魔力がもうない!)

「う・・・」

そして桐野は気を失った。

「さて、これで終わりにしよう。魔力、全開放。」 ブウゥン!

男の下から緑の魔法陣が現れた。

「奴を捕らえよ!エンドレス・チェーン!」

ガアアア!ガアアア・・・!

空間から緑色の光の鎖が出てきた。

そいつは桐野の手足を縛り付けて、空中に浮かんだ。

「終わりだ。この一撃でな!」

シュ! バッ!

男は見えない速度で桐野の前に居て斬ろうとした。

「じゃあな・・・。」

そのとき

「!」

「・・・ハァ、時間切れか。まあいい。久しぶりに外に出られたしな。」

「後は頼んだぜ、表の俺。」

そう言って彼は気を失い、落ちていった。

緑色の光の鎖も消え、桐野も落ちた。

そして周りは、静寂に包まれた・・・。
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