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新者の雑記置き場

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2009/09/06
20:21
覚醒

―住宅街―

「フ・・・やはり、俺の目は正しかったみたいだな。 ふつうの人間なら体がバラバラになり、地面には大量の血が出てくるからな・・・フフフ・・・。」

そう不気味に笑いながら左腕を上げたら、腕からカラスが出てきて空を飛んだ。 俺は体を動かそうとしたが、アバラが何本かやられてしまってまともに動けなかった。

「ゆけ。」

そう言って、カラスは俺に目掛けて落下した。 俺は体を無理に動かそうとした瞬間。

「やめろーーーーーーーーーーーーー!!!」

「!」 「!」

突然、後ろから瞬の叫び声が聴こえたと同時に、カラスが黒い球体に飲まれて黒い球体が消えたら、カラスは跡形もなく消えていた。

「な・・・なんだ・・・? 今のは?」

俺は唖然とした。 一瞬だったから、一体何が起こったのかがよく分からなかった。

「い・・・今のは・・・まさか・・・まさか!!」

ハゼルドは驚いた顔をしたまま俺の後ろの方を見た。 俺もそれにつられて見たら、瞬の周りには黒い霧が現れていて瞬の方は、全身真っ黒くになっていた。 しばらくしたら、瞬を包んでいた闇が消えていって

「・・・この感覚は・・・生きている感覚か・・・久しぶりだな・・・。」

瞬は黒い霧の中で両手をにぎにぎしていた。 だけど、瞬の雰囲気が違っていた。 まるで別人みたい

「お・・・お前は・・・。」

「ん?・・・誰かと思えばおまえか・・・久しぶりだな、ハゼル。」

「その呼び方は・・・おまえ・・・レグリー、なのか?」

「ああ、そうだ。 俺は正真正銘のレクルグリームカント・ギャレッドだ。 ま、体だけは違うけれどな。」

「・・・。」

ハゼルドは驚いているのか、口が開いたまま黙ってしまった。そうしている間突然、瞬の周りに数十の亀裂が現ると同時に上空にも数十の亀裂が現れた。 上空はカラス、地上は狼が亀裂から出てきた。

「何だ? お前が呼んだのか?」

と瞬はハゼルドに言ったが、ハゼルドは首を振った。

「いや、違う。 ちっ、三騎士の連中め・・・何のつもりなんだ?」

ハゼルドは舌打ちをして、何かを言った。そうしている内に一匹の狼が瞬に襲い掛かった。瞬はそれをかわしたら、足をあげ狼の体に直撃して、狼は黒い塵となった。

「ふう・・・やれやれ、よほど相手をして欲しい見たいだな・・・。 いいだろう、相手にしてあげよう。 俺の「黒風(こくふう)」の餌食になりな。」

そう言ったら、急にゆっくりと目を瞑った。その隙に黒い狼達とカラス達は一斉に襲い掛かってきた。そして、目を少し開けた瞬間。

「・・・黒風・・・。」

何かを呟いたら、急に狼達とカラス達が無数の黒い球体に飲まれて黒い球体が消えたら、さっきまでそこにいた狼とカラスの群れが一瞬で消えた。 その後すぐに、大きな亀裂が二つ現れてその中から、黒い竜がでてきた。

「次は・・・ドラゴンタイプの二匹か・・・相手にとって不足はない、かな?」

そうにやりと笑ったら空を飛んだ。そしたら、一匹の竜が咆哮して、動き出して大きく口を開けて瞬の方に突っ込んでいったが瞬はそれを軽々とかわした。すると、もう一匹の竜が口から黒い炎をはいた。 

瞬はそれを片手で防いだ。 だが、さっき突っ込んでいった竜が後ろから黒い炎をはいた。 瞬が後ろを向いたが、遅かった。 その炎は背中に直撃して、黒い炎に飲まれてしまった。

「瞬!!」

俺は瞬を助けようと体を動かした。しかし、無理に動かしたから全身がかなり痛んで動けなかった。

「助けは無用だぞ、人間。 アイツはあんなものでは死なない。」

ハゼルドは上を見ながら、何かを知っているかのように言ってきた。 すると、黒い炎の中から声が聞こえた。

「・・・前言撤回・・・腐るほど不足だ。 こんな弱火みたいな炎で俺を倒せると思ったのか? そんな腐った威力が戦場に出てもなにも役には立たん事を覚えさせてやろう!」

そう叫んだら、黒い炎をかき消すかのように消した。

「黒風「剣」!」

突然、後ろにいた竜のそばに空間から巨大な黒い剣が現れてその巨大の剣が竜の体を真っ二つに切られた。 竜は黒い塵となる同時に巨大の剣も消えた。そして、前にいた竜が瞬に向かって口を開いて突っ込んできた。

「喰いたきゃこいつでも喰っとけ! 黒風「杭」!」

今度は、瞬の右手から巨大な黒い杭が現れて突っ込んで行った。そしたら、その杭は見事に竜の口に中に入った。だが、瞬はそのまま止まることなく突っ込んでいき竜の口の中に入った。 そして、数秒したら竜のしっぽから黒い杭と瞬が一緒に出てきたら、竜は叫びながら黒い塵となっていった。

「・・・。」

ハゼルドはただ、黙ったまま瞬を見ていた。やがて黒い杭は消えて、瞬はハゼルドを見ながら空からゆっくりと降りてきた。

「・・・で、どうする、ハゼル? お前も戦うか?」

そう言ったら、ハゼルドは急に笑い始めた。

「フッフッフ・・・その「黒風」の力・・・まさに本物か・・・。 どうやら、本当にお前なんだ・・・レグリー。」

「だから、さっき言っただろ。 俺は正真正銘のって。」

瞬は肩をすくめながら言った。 

「・・・レグリー・・・いや、我が盟友よ。 戻る気はないか・・・?」

そう言ったら、瞬は黙った。 そして、しばらくしたら瞬は口を開いた。

「・・・すまないが、ハゼル。 俺はもうそちら側に戻るつもりは無い。」

と、下を向いて口を歪めたまま言った。

「・・・理由を聞かせてくれ。」

「もし、俺の体があったなら俺は何の躊躇いも無く、そっちに行く。 だが、この体は俺のじゃない。 アイツの体だ。 俺が好きにする訳にはいかない。」

瞬はそう胸に手を当てて、目を瞑って言った。

「・・・それが、お前の答えか・・・お前らしいな。」

「フッ、その台詞・・・450年ぶりだな・・・。」

瞬がそう言ったら、ハゼルドは後ろに向きたら右手を前にだした。 そしたら、突然空間から亀裂が現れた。

「また会おう、盟友・・・いや、盟友だった男、レクルグリームカント・ギャレッドよ。次にあった時は・・・敵同士だ。」

そう言って、歩き始め亀裂の中に入っていったら亀裂はすぐに消えた。

「・・・さてっと・・・。」

瞬は振り返ったら、淳の方の歩き始めて淳を片に乗っけたら俺の方に歩いてきた。

「アンタ、大丈夫か? 見る限り、酷いざまだが?」

「あ、ああ・・・全身は強く打って歩けない状態だけど・・・それより、お前は誰だ? 瞬はどうしたんだ?」

そう言ったら、瞬は開いている手で頭を掻いた。

「まあ、言いたい気持ちも分かるが、今は避難した方がいいぞ?」

それもそうだ。 こんなになったら、軍も動いている頃のはずだ。 そう思っていたら、俺を軽々と持ち上げて肩に乗っけた。

「で、アンタの家はどっちだ?」

「南東に・・・赤い屋根がある家だ。 すぐに分かる。」

そう言ったら、瞬は思いっきりジャンプして、家の屋根に乗ったら次の家の屋根に飛んで俺達の家の方に向かった・・・。
 

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