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新者の雑記置き場

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2009/11/18
23:37
ある灰色の空の日(後編2)

―陸南学園 運動場―

「君は何者だ。 何故、私を狙った?」

雨の降る静寂の中、クレトアさんはレナウドさんの前にナイフを持っている女性に言ったが、何も答えず顔を下に向けた。

「・・・けるな・・・。」

すると、彼女の口が動いたのが見えた。 雨の音で声までは聞こえなかったけど。 

「・・・ふざけるなあああぁぁぁーーーーー!!!」

突然、彼女は咆哮し、濡れた地面を蹴り物凄い速さでクレトアさんに突っ込んでいった。 クレトアさんは咄嗟に白い拳銃を取り出し、連射したが、彼女は止まることもなく弾丸を綺麗に避けて右手に持っているナイフを投げた。

「くっ!」

すると、突如クレトアさんの前から白い魔法陣が現れて、魔法陣からに何か出てきて彼はそれを手に取り、それを抜いた。 それは刃が真っ二つの剣であった。 彼はそれをなぎ払いナイフにあたり、こっちに回転にしながら来て、智東さんのすこし前に刺さった。 すると、彼女はハッとした顔をして地面に刺さったナイフを抜いて観察すかのようにナイフを見た。

「このナイフは・・・いや、そんなはずは・・・だって・・・。」

彼女はなにかブツブツと言い始めたら、カキーンとなにかぶつかり合った音がしてそっちを見たら、再びカキーンと音がした。 クレトアさんの剣と女性のナイフがぶつかり合っていた。 

「はああぁぁッ!」

クレトアさんは体を素早く回転し、剣を払ったら女性の腹を切った。 だが次の瞬間、女性の体が歪みながら消えていった。

「甘いッ!」

と同時に、彼の背後から女性が現れて、両手に持っていたナイフを振り下ろしたが、いつの間にかクレトアさんはその場から消えていて、空振りをした。

「何ッ!」

彼女は驚いて顔を上げた瞬間、バーンと何処からか銃声がした同時に女性の頬になにかかすったかのを見えた。 そして、彼女の頬から血の一滴がたれて濡れた地面に落ちた。 だが、彼女はそんなことを気にしてはおらず上空の方に睨みつけていた。 僕は彼女が睨んでる方を見たら、いつの間にかクレトアさんが上空に浮いていて、右手に白い拳銃、左手に剣を持っていて、右手に持っている白い拳銃が彼女に向けられていた。

「うおおおおッ!!!」

彼女は再び咆哮したら、突然背中から黒い翼が生えてきて、その翼を羽ばたきながら勢いよくクレトアさんに突っ込んでいった。 クレトアさんは白い拳銃をマントの中にしまい、剣を右手に持ち替えて剣を勢いよく振り下ろしたら、斬撃を女性に目掛けて放った。 しかし、彼女は体をくるりと回転し、斬撃をかわして止まることも無く彼に突っ込んでいき、クレトアさんの剣と女性のナイフが激突し、押し合った。

「誰だ、貴様は!? 何故、私を狙う!?」

「黙れッ! 貴様は・・・貴様だけは許さんぞ!!」

すると、彼女は急に後ろに下がったら、クレトアさんがバランスを崩した隙に、何処から出ているのかナイフを数十本を投げた。 クレトアさんは咄嗟にかわし、剣を降ったら斬撃を放ったがすでにそこには居なくて上の方に飛んでいた。 斬撃は屋上のフェンス(新品)に当たり、真っ二つになった。 あれが三階の教室にいる三年生に当たったら、想像するだけで恐ろしいことになっていたかもしれない。 

彼女は再び、クレトアさんに突っ込んでいき、ナイフを投げた。 クレトアさんはナイフをかわした。 だが、彼が投げたナイフを見ていたらいつの間にか女性はクレトアさんの後ろにいて、ナイフを取った。 クレトアさんは、マントに手を突っ込みで、女性はナイフをくるりと回転させた。 お互いの距離はそんなに離れてはおらず、見た状況は女性のナイフの方が早いと僕は思っている。 

「あの動き・・・やっぱり彼女は・・・!?」

そしたら、急に智東さんが立ち上がり、

「やめて、クレア! ナル!」

彼女が叫ぶかのように言ったら、クレトアさんと女性はピタッと止まった。 クレトアさんはマントから取り出した白い拳銃を女性の首に、女性のナイフはクレトアさんの首に当たっていた。 たぶん、彼女が声をあげなかったら、どちらか・・・いや、今の状態では、二人とも首から血が出て死んでいたかもしれない。 

「き・・・君は・・・ナルシファ・・・なのか・・・?」

「・・・。」

すると、女性はゆっくりと腕を下ろし、彼から離れて地面に降下していき、クレトアさんも白い拳銃をしまい降下して地面についた。 

「そうです・・・お久しぶりです、クレトア隊長・・・。」

「どういうことだ・・・? 君はあの時、たしか死んだはずでは?」

「ええ、たしかに私は死にました。 でも、私は何故だか分からないけどこの世に戻ってきたのです。 体は違いますけどね。」

「今の私の体は「空の人形」という名の体・・・もとい人形の体です。」

そう言ったら、彼女は右袖を短くした。 そしたら、三人は驚きの表情をした。 彼女の腕は白くて綺麗な肌をしているが、黒くて細い線があって、人形の腕そのものだった。 

「では・・・その翼は?」

「これは、元々この人形の能力であって私自身の能力ではありません。 さっきの残像もそうです。 ついでにさっきのかすり傷のものは自動的に治っていく能力もあります。」

と、言いながら翼が体の中に入っていき、さっき銃弾でかすり傷もみるみる治っていき、傷口が完全にふさがった。 そして、しばらくの沈黙が続きクレトアさんが口を開いた。

「では・・・質問を変える。 何故私を殺そうとした?」

彼がそう言ったら、彼女は鋭くクレトアさんを睨んだ。 その目は怒りや殺意を僕は感じている。

「本気でわからないの・・・?」

彼女は低い声で言い、腕をプルプルと震えていた。

「私が怒ったのは・・・隊長・・・いえ、アンタが私の親友でもあるシオン・フィーグ・アルファシアを裏切ったからよ!!」

「アンタ、分かっているの?! アンタは昔から愛は知らないのは知っていたけど、よりによってシオンと違う女性と結婚して・・・私がどれだけ怒るの分かっている!?」

彼女の怒りが僕の体全体にピリピリと伝わってくるのがわかる。 クレトアさんは彼女の顔を見ているが、何も言わなかった。

「シオンはアンタのことが好きだった。 私はシオンが幸せそうな顔が好きだった! 二人が笑っている姿が私は好きだった! 私はシオンとアンタとの結婚して欲しかった! 幸せになってほしかった! 心のそこから願っていた! それを・・・それを裏切って・・・彼女を悲しましてまで・・・アンタが他の女と結婚したのが私は許すわけにはいかない!」

彼女は再び、ナイフを両手に持って構えた。 しかし、クレトアさんは一歩も動かず持っている剣が白く光り、やがて消えた。 さすがに、これには彼女も驚きの表情だった。

「・・・シオン、話の続きなのだが・・・。」

クレトアさんは智東さんの方に振り向いたら、智東さんはビクッと肩がはねて、顔を下に向け震え始めた。

「私は愛というものに気づき、彼女と結婚した。 しかし・・・それと同時に。」

クレトアさんは言葉を切って、智東さんの方に歩き始めた。 そして、彼の口が開いた。

「私は中に君への罪悪感が生まれた・・・。」

その瞬間、彼女は「えっ?」と呟き、顔を上げると同時に、肩の震えが治まった。 

「私は・・・愛に気づいた時、あの時・・・君が言った言葉をようやく理解ができた。 君が私のことを愛しているのを・・・理解した。 そして、私は君を傷つけてしまったことに気づき、私の中に罪悪感が生まれた・・・。 私は・・・君に会いたかった、直接会って謝りたかった。 ・・・だけど君達が何処の世界に行ったのか私は分からなかった。」

クレトアさんは自分の犯してしまった罪をいいながら歩き、そして彼は智東さんの前に立ち止まった。

「だが・・・私はようやく、君に会えた。」

「シオン・・・いや、シオン・フィーグ・アルファシア副隊長・・・君の愛を裏切ってしまって、心に深い傷を負ってしまって・・・本当に申し訳が無い・・・。カチア王国の元・第三隊特殊戦闘部隊「エグリス」の隊長として君に謝罪する。」

そう言いながら彼は、彼女の前で頭を下げた。 智東さんは顔を下に向いて、両手を胸に押し付けて何も言わなかった。 するとここで、雨が弱くなってきているのに気づいた。 今日の天気は九時以降は雨が激しく振るって言ってたのに。

「隊長・・・頭を下げないでください・・・。」

すると、彼女から今でも泣きそうな声で言い、そして涙の雫がポタポタと次々と零れていた。

「そんなこと・・・されても・・・グスッ・・・私は、嬉しくはありません・・・。 そんなことをやっても・・・グスッ・・・あなたが私のそばに・・・いるわけでも・・・ないの・・・だ、から・・・。」

「だけど・・・私の・・・こ、とに・・・気づいてもらった・・・だけ、で、も・・・私は、嬉しいから・・・ヒクッ・・・許して、あげる・・・から、だから・・・ヒクッ・・・頭を、下げないでくださいよ・・・バカァ・・・。」

彼女は子供みたいに言って、止まらない涙を拭いていった。 そして、クレトアさんが頭を上げて智東さんの側にいき、そっと抱きしめた。 すると、ここで雨がやみ、雲の隙間から太陽の光が出てきて、その光は二人がいるところにやさしく包み込んだ。

「・・・寂しい思いをさせて・・・本当にすまない・・・シオン・・・。」

気のせいだろうか。 今一瞬・・・本当に一瞬だったが、クレトアさんが涙を流したのが見えた。 

「クオンも・・・寂しい思いをさせて・・・すまない。」

クレトアさんは顔を上げてクオンさんに言ったら、彼女はゆっくりと首を横に振り微笑んだ。 すると、レナウドさんがクレトアさんに近づいてきた。

「兄さん、そろそろ戻らないとカナさんも心配するし、レンドウさんも怒っていると思うよ?」

「そうだな。」

クレトアさんは智東さんとゆっくりと離れていき後ろに向いてたら、突如、空間に傷口が現れた。 レナウドさんはなんのためらうこともなく、その中に走って入っていった。 クレトアさんも歩き始めたのだが、傷口の前に急に立ち止り、ゆっくりと後ろに向いた。

「シオン・・・つらい思いをさせてしまって本当にすまない・・・。」

「それと・・・もうこれ以上、戦わないでくれ。 私は、君達に戦って欲しくないのだ。 君達は幸せになってほしい。 だから」

クレトアさんが言いかけると、彼女はゆっくりと首を横に振った。

「悪いですけど、それは聞けません。 私は私で・・・この世界が好きなのです。 この世界や助けてくれた人たちを守りたいのです。 あなたが世界のために戦っているのに、私達は幸せに暮らしている・・・私はそんなの嫌だ。 だから・・・たとえクレア・・・隊長命令でも・・・私は、戦います。」

智東さんは先まで泣いていた顔は跡形もなく、きっちりとした顔できっぱりといった。 すると、彼は苦笑いをしながら、少しため息をした。

「・・・そうか、わかった。 君がそういうのならば私はもう何も言わない。 ただ・・・縁起悪いけど・・・死なないでくれ。 私にとって、仲間が死ぬのは・・・耐えられないから。」

「私は・・・死にません。 絶対に。」

彼女は微笑んで強く言い切った。 そして彼は口を緩み笑った。

「それとシオン。」

彼は体を前を向き歩きながら。

「ありがとう・・・。 こんな私を・・・許してくれて。 本当に、ありがとう・・・。」

と、嬉しいようで悲しいような声で智東さんに言って、空間の傷口に入っていき,やがて傷口は完全にふさがった・・・。
 

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2009/11/16
23:53
よし、お前ら! あの満月に向かって走るぞ!!

ども、新者です。 

えーついに、自分の学校・・・もとい自分のクラスが学級閉鎖しました。 普通の人なら喜ぶと思うけど・・・。

正直な所、学級閉鎖されたら超と大が五十個ぐらいの暇になります。 しかも、次登校するのは一週間後の火曜日。 長すぎ・・・。

そのかわり、宿題がどっさりあってもう面倒くさい・・・。 一応、三年生なのですがこれだけ休んでいたら、勉強とか高校に響くからかなりきつい・・・。 本当に。

2009/11/12
00:22
ある灰色の空の日(後編)

―陸南学園 運動場―

静寂すぎた運動場に雨がゆっくりと降る中、智東さんはクレトアさんが現れてからずっと驚きの表情をしながら見ていて、口をパクパクしていた。

「な・・・ん・・・で・・・?」

彼女が呟いた瞬間、から涙が出てきた。 そしたら、クレトアさんは智東さんの方に歩き始めた。

「なんで・・・あなたが・・・生きているの、クレア隊長?」

隊長? 生きている? どういうこと?っとそう思った瞬間。 パチーンっと響いた音がして、一瞬慌ててしまった。 突然、クレトアさんが智東さんの頬をはたいていた。 

「・・・え?」

智東さんは何故はたかれたのが、よくわからない顔をしながら、はたかれた頬をさすった。

「・・・あの時・・・言わなかったか、シオン?」

クレトアさんは表情を変えずに言ったが、彼が相当怒っているのが肌に伝わってくるのがわかる。

「殴ったことは謝罪する。 しかし、あの時・・・言ったはずだったよね? もう・・・戦ってはいけないと・・・。 それなのに・・・君は戦っている。 しかも、戦っている相手が・・・私の味方でもある。」

彼は僕の方に顔を向けて、再び智東さんに向きなおした。

「それなのに・・・どうして戦っているのだ? ・・・君も知っているのではないのか、クオン。」

そう言ったら僕は途中、えっ?っと思った。 この場所には僕とエミ、智東さんやクレトアさんしかいないのに他にだれかいるの?

「そこにいるのは分かっている。 出てきなさい。」

クレトアさんは顔を校門の方に向き言った。 そしたら、門柱から女の子がゆっくりと出てきた。 そして僕はその女の子を見て驚いた。

「! 智東さんが・・・二人?!」

校門に立っている女の子は智東さんと瓜二つだった。 白銀の髪や顔や体型もすべて同じだった。 

「クオン・・・君も知っていたのではないのか? シオンが戦っていたことを・・・。」

そのクオンっていう女の子は何も言えなかった。 クレトアさんは再び智東さんに顔を向けた。

「なんで・・・なんでたたかっているさ・・・!」

クレトアさんは怒った表情で、手を握り締めていた。

「私はあの時、君達に言った、「もう、戦わなくていい。 だから、幸せになってくれ。」って。 それなのに・・・どうして、人を殺そうとしている!」

クレトアさんの怒声が辺りに響き、彼女の肩が震いだした

「わ・・・わた・・・しは・・・。」

彼女は両手をガタガタと震えた肩を抑えながら、壊れた機械のように喋った。 そしてゆっくりとその場に膝をついた。

「私が話します。 隊長。」

すると突然、クオンという女の子が口を開き僕とクレトアさんは彼女の方に向いた。 そして、数秒後、彼女の口が開いた。

「私達は・・・あの時、隊長と別れたときこの世界に飛ばされました。」

彼女は暗くて・・・そして、どこか寂しいそうな声で言った。 そんな感じがクレトアさんは伝わったのか視線を下に向けた。

「その時の私達は・・・二月の雨の中、道路で倒れていて見知らぬ老人たちに助けてもらいました。」

「とても幸せでした。 おばあさんはやさしいし、おじいさんは素直じゃないけどいい人です。 だけど・・・やっぱり私達はみんなと一緒にいたい。 また、みんなに会いたい・・・そう思えたら急に涙が出てくるの・・・。」

それはそうだろう。 僕にはわからないけど、この二人は全く知らない世界に飛ばされて、仲間や知人もいない・・・たった二人だけでは、寂しい気持ちなるのも当然だ。

彼女が喋っている中、僕は一瞬クレトアさんに視線を向けた。 彼は顔を下に向けていてただ、黙って彼女の話を聞いていた。

「その二ヵ月後、私達が外出の時、ある黒いフードをかぶった男に出会いました・・・。」

彼女がそう言ったら、クレトアさんはピクッと体が動き、視線をクオンさんに戻した。

「その男は「君達の大切な人を生き返らせてやろう。 ただし、この男を殺したら・・・。」と言っていました。」

「私達は隊長の言葉を忘れてはいませんでした。 でも、やっぱりみんなと一緒にいたい・・・その思いが強かったのです。 だから・・・姉さんは・・・。」

「そうか・・・事情はわかったが、その男とは?」

彼がそう言ったら、クオンさんは黙って首を横にふった。

「その・・・わかりません。 顔はフードで隠されていて見なかったのです。」

「そうか・・・。」

「所で・・・なんで隊長は生きているのですか? 隊長はあの時・・・。」

「ああ・・・それは・・・。」

彼が言おうとしたら、突然クレトアさんの目の前の空間から白い大きな円が現れた。 そしたら、さっきまでそばにいたエミがいつの間にか僕の前に出て、戦闘態勢に入ったと同時に、円の中から人がと出てきた。 その人は僕と同じ年ぐらいの子で、クレトアさんと同様の全身白い服を着ていた。

「いたいた、こんな所にいたの!」

彼はふうーと息を吐いたら、小走りでクレトアさんの所に行ったら、あの円が消えていった。

「もう、びっくりしたよ! 会議の途中、顔色を変えて急に飛び出して!」

彼がそう言ったら、クレトアさんはハハッと苦笑いをした。 会議の途中ってことは彼も光の裁判官(ライト・ジャッジ)の仲間なのかな? そう思ったら、視界に驚きの表情と絶句した智東さんが見えた。 僕はクオンさんのほうも見たら、彼女も智東さんと同じ表情をしていた。

「え・・・な・・・何で・・・。」

智東さんがなにかブツブツと言いながら口を動かしている。

「何で・・・何でそいつが・・・生きているの・・・?」

彼女はゆっくりと立ち上がり、肩を震わせながらさっき円から出てきた子を指した。

「ねえ・・・クレア・・・。これって一体、どうなっているの? どうして・・・どうして、国の仇でもあるテロリスト「シグマ」のリーダーが・・・生きているのですかッ!!」

彼女は少年に指を指しながら怒声した。 今の彼女の言葉は背筋が凍るほど激しい殺意と怨念を僕は感じた。 しかし、彼は今の言葉を理解できていないかのように首を傾げた。 すると、ここでクレトアさんが口を開いた。

「・・・昔話したことあるだろう? 私には弟がいたっと。」

彼の一言で、彼女たちはハッと息を呑んだ。

「ま・・・まさか・・・。」

「そ・・・そんな・・・ありえないわ・・・。」

彼女たちは気づいたかのように声を震わせながら後ろに一歩、下がった。

「そう・・・彼が・・・かつて、私達の国を滅ぼした最大の敵でもあるテロリスト「シグマ」のリーダー・・・キリアでもある・・・だけど、そのキリアという奴は死んで本当の彼を取り戻した・・・レナウド・レード・・・正真正銘の私の弟だ。」

彼はそう言ったら、彼女達はまた一歩下がり信じれない顔をした。

「どうもこんにちは、僕は光の裁判官(ライト・ジャッジ)の第八戦闘隊「カルメス」の隊長を務めている、レナウド・レードです。」

と、彼はそう言ってぺこりと礼儀よく頭を下げた。 僕は思わず、ちいさく首を縦に振ったが、彼女たちはまだ、信じれない顔をしていて、何も言わなかった。

「あっ、そうだ、こんな事をしている暇じゃない。 兄さん、早く会議室に戻らないと! カナさん心配していましたよ。」

と、彼はクレトアさんの腕を引っ張り始めた。 すると突然、智東さんが口を開いた。

「ちょっと待って、カナさんって?」

そう智東さんが言ったら、口を開いたのはクレトアさんではなく、弟のレナウドさんだった。

「カナさんは光の裁判官の第六戦闘隊「キャノラ」の隊長で。」

そこで彼は言葉を切って。

「兄さんの奥さんでもある人だよ。」

そうレナウドさんは言ったら、彼女たちの表情が固まった。 そして、静寂が生まれた。 ポツポツと降っている雨の音しかしなくなった静寂が、数秒、数十秒、数百秒がたった。 

「な・・・んでよ・・・。」

そんな静寂の中、智東さんの声がして彼女の方を見たら、いつの間にか彼女は泣いていた。 目に一杯の涙と雨の雫と共にたれていた。

「クレア・・・私があの時言った言葉・・・覚えてないの?」

彼女の涙は止まらずボロボロとこぼれながら言った。 しかし、クレトアさんは何も言わなかった。 彼はただ彼女と視線を合わせることも無く何も言わなかった。

「・・・何とか言ってみてよ、隊長!!」

「あの時、私はあなたに言った! あなたが好きだから・・・死んでも一緒にいたいって! それなのに・・・なんで・・・なんで、私の愛を裏切って他の女の人と結婚しているの!? 答えてよ! クレア!」

智東さんは肩を震えながらも辺りに響く声で彼に言った。 しかし、彼は振り向こうともしなかった。 

「すまない、シオン・・・。 私には・・・愛とか好意とかそんなのよく分からなかった。 君が本気で私の事が好きであっても、私には分からなかった。 理解できなかった。 だけど、彼女と出会ってから一緒にいたら、私は愛というものに気づいた。 そして・・・私は彼女と結婚した。 そして・・・それと同時に」

と何かを言おうとしたら、どこからかシュッと鋭い音がして咄嗟に動いたのはレナウドさん。 彼は手を前に出したら深紅色の魔法陣が現れ、何かが魔法陣を通りぬけたら燃えカスになっていき魔法陣が消えたらレナウドさんは腕を下ろした。

「何者だ!?」

レナウドさんの声が辺りに響いた。 その数秒後、木陰から人が出てきた。 その人は黒いゴスロリ服をきた女性で、手にはナイフが握っていた。 その女性は、レナウドさんを睨んでいた。 いや、違う。 女性が睨んでいるのは彼の後ろ、クレトアさんだった。 

「・・・。」

女性はただ、クレトアさんを睨み続けた。 数秒、数十秒、何秒過ぎたのか分からないぐらい、女性はクレトアさんを睨んだ。 そして、雨の量も増えていき、勢いも強くなっていった・・・。
 

2009/11/11
19:44
な・・・何じゃこりゃーーー!!

ども、新者です。 タイトル名の事は気にしないでください。

自分はついに・・・見ました! 読みました! 何じゃこりゃ!の、「アスラクライン」13巻。

最後の何じゃこりゃはエピローグの方が(何じゃこりゃ・・・。)や(えー・・・。)という言葉が出るものでした。

プロローグから終章は面白くてまだよかったです。 しかし、このエンドは何じゃこりゃ・・・と言おうがありません。

それで、その途中ついに[黑鐵・改]とのご対面のした時、本気でかっこいいと思いました。

もう、[黑鐵・改]は[黑鐵]と全体的に変わっていてもう進化した[黑鐵]みたいな姿ですごくかっこよかったです。

最後にあとがきを見ていて、「ついに終わってしまったな・・・。」と呟いていたら、「次巻の巻末に・・・」と書かれていました。 まあ・・・たしかにあの終わり方は納得いかないところが多かったですけど・・・。

とにかく、三雲岳斗さん。 次巻の「アスラクライン」を期待しています。

2009/11/11
01:00
HA☆NA☆SE!

ども、新者です。 最近、更新をしていません・・・。 本当にスイマセン・・・。

自分はさっき、ニュースを見ていました。 見ていたら、あの市橋容疑者がついに逮捕されたという情報がありました。

逃走生活し続けて二年七ヶ月・・・ようやく、逮捕ですよ。 最初にコイツを知ったのは昔やっていた「TVのチカラ」という番組でした。 あれから二年か・・・早いものだ。

さて、少しどうでもいい話をしましたが、ついに今日発売の「アスラクライン」13巻!! この日をどれだけ待っていたのか・・・(涙)。

今のところ気になるのは・・・全部です。(きっぱり)

早く、今日の午後三時にならないかな・・・その前に、雨降らないで欲しいな・・・。
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