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新者の雑記置き場

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2009/05/03
17:28
嫌いな父親とうっとうしい仲間

―???―

「・・・相変らず、気に入らん空だな・・・。」

俺は自分の部屋にいて、ベットから天井にある窓の外を見ていた。 俺は今の空が嫌いだ。 前までは青空だったのに今は黒くうずまっていてその中に赤色が混ざっている空だ。  昔は空の事なんか気にしなかったが、今になったらこんな空より青空がまだマシだと思っている。 そう思っていたら部屋のドアが開いた。

「やっぱりここにいたのか、洞豪。」

「・・・真道か。何か用?」

「旦那がお呼びだ。今すぐ来いだってよ。」

「・・・。」

俺はは黙って起き上がって部屋を出た。 真道もそのあとついて行った。


―亥族の間―

俺が呼び出された場所は亥族の間であって、亥族の者だけが集まる場所だ。周りには何もなく奥の方に椅子が一つあって周りが薄暗かったが、椅子の周囲だけが明るかった。 他の間のこれと全く同じ部屋だ。 その椅子に男が座っていて、その座っている男の前まで行った。 俺は会いたくも見たくもないが。

「お呼びしました。棟梁。」

真道は言った。 普段は旦那って呼んでいるけど、本人がいるときは棟梁と呼んでいる。

「ごくろう、下がってよいぞ。」

「はっ。」

そしたら、真道は一度軽く頭を下げて部屋を出た。 

「・・・で。なぜ呼ばれたか分かるよなあ、我が息子よ・・・。」

男は機嫌が悪そうに言ったが俺はまともに聞いてはなかった。 この男は、桐野 洞爺。 俺の父親であって亥族の棟梁でもある。 だが、俺はコイツのことを親父でもなんとも思ってはない。 おそらく、コイツもそう思っているだろう。 

「・・・貴様が、俺に息子と呼ばれる筋合いはない。 用件をさっさと言え。」

俺は睨んだ。 すると、クソ親父は鼻で笑った。

「フン。無力のくせに口は達者だな。まあそんな事はどうでもいい・・・なぜ、裏切り者の息子を殺さなかった?」

「・・・アイツのことか。」

桐野は小さな声で呟いた。 裏切り者の息子・・・元・辰族の棟梁の桜崎 龍の息子ことだろう。 

「俺は知っているんだぞ?お前、裏切り者の息子とポーカーという下らんお遊びをしていた事を。なぜ殺さなかった?」

「・・・貴様に答える必要は無い。」

俺はは体を後ろに向き部屋を出ようとした。 正直、こんなクソ親父と二人でいると無性に嫌で殺したくなってしまう。 だが、俺の力ではこのクソ野郎を殺せない。 逆に俺が殺されてしまう。

「話はまだ終わってないぞ、洞豪!」

アイツは立ち上がって止めようと呼びかけたが、俺ははわざと無視して部屋を出た。 元々俺はお前のような奴とは喋りたくもない。 聞いているだけでも殺したくなる。


「相変らず、仲が悪いな。」

部屋から出たら、扉の横に真道が壁にもたれていた。

「・・・いつからいた?」

俺は、ため息つく同時に帽子を下にさげた。

「出てからずっと。 なあ洞豪、なんで洞爺の旦那とそんなに仲が悪いんだ?」

真道は聞いてきた。 コイツとは、幼い頃からずっと一緒だったが、俺とアイツの昔起こった出来事を知らない。 知っているのは俺とアイツのみだけだ。

「・・・お前には、関係ない事さ。」

俺はわざと素っ気無い返事をした。 本当の所、俺は何故クソ親父と仲が悪いかは誰にも言いたくはなかった。

「よう、お二人さん。何か久しぶり!元気にしている?」

すると急に横から、テンションが高い+気楽そうな、藍色サングラスをかけた男が声をかけた。 俺は「また面倒の奴か・・・。」と呟いた。

「・・・何のようだ、チャラ助?」

俺は男のほうを睨んだ。

「おいおい、そんな怖え目せんでもいいだろう。俺たちは同じ組の仲間だろう?友達だろう?」

「・・・俺は、お前みたいなチャラ助は友達になった覚えは無い。」

「酷ッ!この久須磨 卓志の事を、友達とは思ってないの!?冗談でしょう!? 冗談て言ってよ!のぎちゃんもなんか言ってやってよ!」

「あ、あはは・・・。」

真道はコイツのテンションについていけず苦笑いをするしかない。

(やっぱ、こいつかなりうぜー。)

俺は心の底からそう思っている。 本気で。 このちゃらちゃらした奴は、久須磨 卓志、通称チャラ助。 俺と真道と同じ亥族の幹部で、俺と真道の一つ年上である。 年中うっとうしいぐらいちゃらちゃらしていて嫌い奴だが、情報をさぐるのが得意で、実力も俺とほぼ同じでかなりの強さだ。

「と、ところで卓志、お前今帰ってきたのか?」

「おうよ。何やら俺達、十二族を狙っている連中がいてね。その連中を消滅せよと、命がくだされてね。」

「俺たちを狙っている?」

それは俺も知らない。 

「情報によると・・・えーっと、あったあった。」

チャラ助はズボンのポケットから緑のメモ帳(らしきもの)を取り出した。

「情報によると、俺たちを狙っている連中の特長は・・・白いフード、白いコート、白いマントを身にしている。・・・ま、簡単に言うと全身白い服をきた連中だ。 一発で見たら分かるだろう。」

「・・・本当か?」

「間違いは無いだろうな。俺も実際にあったからな。」

「だったら、そのメモいらないだろう・・・。」

「俺の場合、情報をとるのが好きなんでね。情報は大切だからな。」

「お前らしいというか、何と言うか・・・。」

「そんな奴らなんかどうでもいい。要するにそいつらにも要注意しろ、て、言いたいんだろう、チャラ助?」

「・・・分かっているじゃん。さっすが、きりちゃん!話が分かるなー。」

シュ パシ!

俺はチャラ助をグーで頭を殴ろうとしたら、一瞬で受け止められた。 相変らず、反応速度はいいが受け止められて

「その呼び方・・・やめろ。胸くそ悪い。」

「相変らず、怒りっぽい人だねー。」

「お前のせいだろ・・・。」

俺はため息をつき、手を下ろした。 本当にコイツだけにはどうも慣れないしクソ親父ほどではないが、気に食わない。

「そんじゃ俺、洞爺の旦那に報告しに行くんで、じゃあね~。」

チャラ助は手をふって、がいる部屋に入っていった。

「はあ~・・・アイツの相手をすると、本当に疲れるな。」

俺は重いため息をした。 本当、アイツといると疲れがたまるわ、ため息が出るわで本当にいやになる。 

「ふう・・・ま、いいんじゃん。あんな楽しそうな奴がいて。」

真道は少し息を吐いて俺の肩をポンポンと叩いた。

「そうか? 俺は嫌いな方だな。」

「まあ、気楽にいけよ洞豪。なんだったら、俺の部屋で料理でも食うか?」

「うーん、お前の料理最近食ってないからな・・・。じゃあ、頼む。」

「まかせろ、いいもん作ってやるからよ。」

真道は俺の肩を組んで、部屋へ歩いていった・・・。
 

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