2024/11/25 03:48 |
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2009/04/29 20:55 |
謎の敵 |
―樵神社 裏山―
「ハァ・・・ハァ・・・。やっと直ったか・・・。」
「ええ、流石に傷口を直すにも、かなりたいへんね・・・。」
俺たちは空間の傷口を発見してから、ずっと傷口の修正をしていて
魔力もほとんどなかった。明日の夕方ぐらいに終わると思ったら、
途中で、三多朗がたおれて、結局深夜までかかった。
1時間後
「すみません・・・途中で倒れちゃって・・・。」 三多朗はしょんぼりとしていた。
「そう、気を落とすな三多朗。亀裂は修正したから。お前だって疲れていたんだろ?」
「そうだけど・・・でも、亀裂のほうも・・・というか、どうして亀裂が生み出されるの?」
「俺に聞くな。俺と淳がここに来たときにはすでに傷口になっていたんだ。」
俺は腕を組みながら言った。
「じゃあ・・・私達が知らない内に、亀裂は生み出されていたのて事?」
「どうやら、そうみたいだな。」
「・・・。」
「ん? どうした、淳?」
辺りを見回していた淳に声をかけた。
「ねぇ・・・何か、感じない?」
「何かって?」
「・・・ええ、確かに感じますね。」
三多朗は何かに気づいて、立ち上がった。
「・・・! 何だ・・・このやな感じは・・・。」
「なにか・・・来る。」
その後、俺と佐波も気づいて、戦闘体勢に入った。
「もしかしたら・・・亀裂から出てきた者かもしれない。」
「その可能性はあるな・・・。」
「待って。」
突然、淳が声をあげた。
「どうした?」
「なんか・・・どんどん数が増えていっている・・・20・・・いえ、それ以上。」
「20って・・・おいおい、どれだけこの世界に入ってきているんだ・・・。」
俺は思わず愚痴をこぼした。そしたら、
「来る!」
突然、くさむらから一つの黒い物体が出て、その後から続々と出てきて
囲まれた。
「グルル・・・。」
「なんだ、こいつらは・・・。」
黒い物体の姿は、狼の姿で全身が黒く、目が赤く光っていた。
「こいつ等・・・何なの?全身からどす黒い闇が感じる・・・。」
「ひょっとして、こいつらが亀裂から?」
「間違いないね。この世界には闇という属性はいない。」
と喋っている間、黒い狼が一斉に襲い掛かってきた。
「お喋りはここまでみたいだ。行くぞ!」
俺たちは、敵のほうに突っ込んでいった・・・。
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