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2009/04/25 19:05 |
心の中の瞬たち |
―???―
「・・・あれ?なんだ・・・ここ。」
いつの間にか、僕は見知らぬ街にいた。 しかし、人は誰一人おらず、建物や空がすべてが真っ白だった。
「夢の中・・・かな? おーい、オーグ!出てきてよ!」
しかし、オーグは出てこなかった。 何度も呼んだけどオーグは現れなかった。
「どうなっているのだろう・・・少し歩いてみようか。」
そう言って僕は歩き出した。
―3分後―
「やっぱり・・・何もかもが真っ白だ。」
僕はキョロキョロしながら歩いていた。 さっきからずっと歩いたが、何処行っても人どころか動物もいないし物音もしない完全な無音の世界だった。
そして、次の瞬間、地面からいきなり光の穴が現れて
「な、何だ?」
地面からいきなり光の穴が現れて、その中から、人が出てきて顔を見たら、
「ぼ・・・僕?」 それは僕とそっくりな人が出てきた。
「君は・・・誰?」 僕はおそるおそる相手に訪ねた。
「・・・我は・・・汝だ。」
「えっ?えっと・・・君は・・・僕?」 僕は半分驚いて聞いてみた。
「・・・そう。我は汝、汝は我。」
「じゃあ、あの時激しい頭痛に襲われてる時に聞こえた声って君、だったの?」
もう一人の僕は黙ってうなずいた。
「ここ、汝の、心の中。」
「ここが・・・僕の心の中・・・。」
「我、汝に言いたいことがあって、汝を、呼んだ。」
「言いたいことって?」
「汝自身の力、うまく使ってない。すべての力、だせてない。。」
「力って・・・だいたい、僕の力って何なの?」
「汝自身、まだ知らない。だから、こうして、呼んだ。」
「ああ~もう、何だかパニックになりそう・・・。手短にお願いできない?」
「・・・わかった。我もここにいるの、わずか。すぐに戻らなければならない。 ・・・強制召喚(グランド・カオス)」
ブウウウゥゥゥンン! ゴゴゴゴ・・・。
「な、何だ!?」
もう一人の僕が手を地面においたら、巨大な魔法陣が現れたら、急に地震がおき、出てきたものは、鉄で作られた棺桶みたいのが6つ出てきた。
「こ・・・これって一体?」 僕は棺桶に指を指したとたん、
プシュウ! 「うわっ!」
急に一つの棺桶のふたが上に上がって中をみたら、
「また・・・僕?」 棺桶の中にまた僕が眠っていた。そしてもう一人の僕がよって行った。
「これ、「裏人化」の汝。」もう一人の僕が棺桶に手をあてて言った。
「「裏人化」? 「裏人化」ってなに?」
「表の人格、死ぬ時、裏人化、目覚める。汝、その力ある。」
「表の人格って、もしかして・・・?」
「そう・・・汝、だ。」 もう一人の僕は僕に指を指して言った。
「・・・それじゃあ、他の棺桶の中にも僕がいるの?」
「いる。しかし、まだ、目覚めていない。汝の力、出せてない。 出せない限り、我ら、永遠に、目覚めない。」
「我ら? 君は目覚めているじゃないか。」
「否。今の我の姿、影の姿。本当の我、今も、眠っている。 汝の力、目覚めない限り、我も、永遠に、目覚めない。」
「う~ん・・・そう言われても、どうやって・・・。」
そう言ったら、
ギュイイイイイイン・・・。
「な、何だ! 歪んでる!?」
急に、建物や地面が歪み始めた。
「安心しろ、汝、目覚める時。だだそれだけ。」
「何だ戻るだけか。よかった・・・。」
僕はほっ、としたと同時にため息をついた。
「汝よ、目覚める前に、言っておかなければ、ならない事が、ある。」
もう一人の僕は、真剣そうな顔で言った。
「絶対、「不の感情」を、抱いては、ならない。 「不の感情」を、抱いてしまえば、汝の心、終焉を向え、闇に包まれるであろう。この言葉、絶対、忘れるで、ないぞ・・・。」
そう言って、もう一人の僕は歪みとともに消えていった・・・。
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