2025/04/21 16:53 |
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2009/07/15 14:44 |
新たな・懐かしき仲間 |
―桜咲宅―
「いやー驚きましたよ、オージさん。 まさか、あなたがこの世界にいた
なんて・・・。」
「いや、オージさんに子供がいたって所が一番の驚きだろ?」
「あたしは、どっちも驚いたわよ。」
「ははは、こっちも驚いたよ。 まさか、君達が光の裁判官の協力者だったなんて思ってもいなかったしね。 それに君達も変わってないね。 昔のまんまだ。」
「はい、お茶です。」
話している途中に、母さんがお茶を運んできた。
「あ、どうもすみません。」
右に座っている男の人が母さんにぺこりと礼を言った。
「所で父さん、この人たちって?」
「ああ、紹介するの遅かったな。」
そう言ったのはさっき母さんに礼をした人だ。
「俺は、神野 ソウタで、こっちの幽霊が俺のご先祖、神野 龍木だ。」
―よろしくな。―
「あたしは水里 智美。 こっちが私の・・・水里家のご先祖、水里 香菜芽。
―香菜芽です。―
「俺は、夜野 鏡介。 これが、俺のご先祖の夜野 昌二だ」
―・・・よろしく。―
「へぇ~・・・これが幽霊・・・実際で見るの始めてだな・・・。」
―お、珍しい子だな。 俺たちを見ても驚かないなんて・・・。―
「こらこら、涼。 あまり、ジロジロ見ないの。 迷惑でしょ。」
―いえ、迷惑ではありません。 人は私達は見られただけですぐ逃げてしまいますけど・・・この子はビビりマンで根性無しの人達とは全然違うので、全く迷惑ではありません。―
とにこやかな顔をして、悪口みたいな事を言った。
「は、はあ・・・。」
「こ、こら、香菜芽! あなたまた言っているわよ!」
―あら、そうだったのかしら?―
「あの・・・龍木さん達、ちょっと席はずしてもらえませんか?」
―なぜ?―
そう言ったらソウタさんがあっ、声をあげた。 僕の隣にはさっきから洋が僕の腕を掴んで物凄くガタガタ震えていて、僕の腕もガタガタ震えていた。
「僕のもう一人の妹が、幽霊とか嫌いですからさっきからガタガタ震えているので・・・・。」
そう言いながら僕は洋を見たら、すでに泣き叫びそうな顔だった。
―しょうがないか・・・鏡・・・あとで報告たのむ・・・行くぞ、龍木。―
そう言って、昌二さんは消えた。
―言われなくても分かっているよ。―
龍木さん達もその後に続いて消えた。 そしたら、いなくなったのか洋の震えが収まった。
「・・・あの、話を進めたいのですが・・・。」
クレトアさんが困った顔で言ってきた。 そう言えばこの人の事をすっかり忘れていた。
「ああ、すまなかった。 で、協力の話だっけ?」
「ええ、あなた方が協力をすれば、光の裁判官はだいぶ力が入りまし、我々は全力であなた方の命をお守りします。」
そう言ったら、父さんは腕を組んで目を瞑り、考え込んだ。そして、一分ぐらいしたら目をゆっくりと開けた。
「・・・わかった、協力しよう。 闇の死者がこの世界に来たら、かなりまずいからな。」
「ありがとうございます。」
そう言ったら、クレトアさんは立ち上がって、父さんの方に手を差し出した。
「契約成立の握手です。 これからは、お互い仲間です。助け合っていきましょう。」
「ああ、宜しく頼むなクレトア・・・さん。」
「さん付けはいいです。 仲間なんですから、クレトアと呼んでください。」
「じゃあクレトア、改まって宜しくな。」
そう言って父さんは、立ち上がり手を出してクレトアさんと握手した。その光景を見てどこか安心した僕はちょっと微笑んでいた、瞬間。
ドクン!
「!」
また起きた妙な感覚。 しかし今回のは違っていて、急に目眩がして少し、頭痛を感じた。
「どうしたの、にいにい? 顔色が悪いよ? 気分でも悪いの?」
僕の異変に気づいた洋が心配しながら話してきた。
「ああ・・・大丈夫だよ、洋。 ちょっと、トイレに行って来るね。」
そう言って、僕はリビングを出たら、胸元をおさえてフラフラと歩きながらトイレに入っていった。
「ハァ・・・ハァ・・・何だったんだ、今回の妙な感覚は・・・やけに強い感覚だ・・・。」
僕は胸元を押さえながら言った。 今は目眩はないが、頭痛がまだ収まらなかった。
「一体どうなっているのだ、僕の体は・・・。」
と思った時、ある言葉が僕の頭の中に浮んで来た。
―汝の力が目覚めない限り、我ら、永遠に目覚めない。―
「・・・まさか、彼が言っていた力って・・・まさかね・・・。」
今は確信が付かない。 でもたぶん、その内に彼が言っていた力が分かるかもしれない、と心の中でそう思った・・・。
2009/07/12 23:44 |
その8 森本 鉄 |
おう、俺の名前は森本 鉄だ。 よろしくな。」
「今回の15の質問は、俺の番だ。 何でもいいから質問してくれ。」
Q1 あなたの趣味は?
「花植えや、公園で鳥の餌をやっている。」
Q2 得意な勉強は?
「基本的は全部分かるのだが、めんどくさいから殆ど逃げている。
そのおかげで、よく担任に怒られるがな。」
Q3 お金が落ちていたらどうする?
「知らん振り。 届けるのがめんどくさいから。」
Q4 普段は何をしてるのですか?
「うーん・・・特に何も。 ただブラブラしているだけだしな。」
Q5 あなたが十二族なのは本当?
「ああ、本当だ。」
Q6 戌族はどうして行方不明なのですか?
「いろいろと訳があってね・・・あんまり話したくない。」
Q7 今何処に住んでいるのですか?
「・・・想像でまかせる。」
Q8 学校では何をしているのですか?
「大方は授業をサボって屋上に行っている。」
Q9 退学になりそうになったことはありますか?
「全然無い。 授業は出てないけど、点数の方は、90はかるくとれるから。
殆ど、それで見逃してくれている。」
Q10 この世界についてどう思っていますか?
「いい世界だ。 ただそれだけだ。」
Q11 好きなタイプの女性は?
「う~ん・・・難しいことを言ってくるな・・・え~と・・・
ないな。 そういうのとか一度も考えたことも無いからな。」
Q12 なぜ屋上に行くのですか?
「風が気持ちいいし、寝るのには最高の場所だ。」
Q13 お金とか大丈夫ですか?
「一応、年齢を誤魔化していろいろな所でバイトしているから、大丈夫。」
Q14 体力のほうは大丈夫ですか。
「大丈夫に決まっているだろう? 十二族だった俺がバイトで
へこたれる訳が無いだろう。」
Q15 Q7についてですがもしかしてバケツの中に住んでいるのですか?
「・・・な、なぜ分かった・・・! 確かに俺はこの世界の金はなかった。
だから俺は、そこらへんに使われてなかったゴミバケツを手に入れ、
幸い穴とか開いてなく中には何も無かったが、匂いが臭過ぎていたから
近くの家の人に石鹸をもらって、必死に洗った。
そして俺はあまり人気の無い所でバケツの底を穴を開けて、
さらに地面に穴を掘って、どうにか住めるように掘った!
あれはとてもつらかった・・・まあ、今にとってはいい思い出だが・・・。」
「以上だ、最後の方は俺のつらさを熱く言ってしまったが・・・
まあ気にしないでくれ。 それじゃ、次回もよろしく!」
2009/07/11 20:54 |
キャラクター紹介Ⅷ |
「異世界の人」
神野 曽卯蛇 (かみの そうた)
年齢 16歳
性別 男
家族構成 母
属性 炎・氷
間戸高校の2年生で、神野二刀流剣術の第十五代当主。
小さい時から父親(死去)に鍛えられていたから剣術・射撃を得意とする。 神野家代々の中で、もっとも「龍の血」が濃い。 学校ではかなり人気者で、剣術は学校内でナンバー1。 時々剣道の助っ人を頼まれている。
名字が気に入らないから、いつもカタカナ。
神野 龍木 (かみの りゅうき)
外見年齢21歳 実際1038歳
性別 男
ソウタのご先祖で、神野二刀流剣術の初代当主。
剣術・射撃ではソウタより上だが、「龍の血」では、ソウタのほうが上。
生きていた時代の時は、「龍の牙」とも呼ばれていた。 旧姓は高倉之(たかくらの)。
神野 嵩華 (かみの かさはな)
年齢自称永遠の23歳(41歳)
性別 女
家族構成 息子
ソウタの母親。 ソウタの父親と一緒に鍛え上げていたから剣術はかなり強いし、中傷になってもケロッとしている体の丈夫さを持っている(そのため何度も車とぶつかっても普通にしている)。 本当は彼女が死んだ父親の代わりに神野二刀流剣術の第十五代当主を受け継ぐはずだが、本人はやる気はなかったから、息子に譲った。 車の運転は普通なのだが、何故か車にぶつかったり、家に戻る時には家の正門にぶつけてしまう。 そのため家に請求書が送られるし(受け取っているのはソウタ)、ソウタに怒られる。 ソウタ曰く「完全自由な人」で勝手にどっかに出かけたり、連絡無しでかえってきたりしていることが多い。 見た目はかなり若いがババァと言うとキレて容赦もなく相手をいつも持っている竹刀でボコボコするから「禁句」になっている。 仕事をして海外にも出ていることもあるが、ソウタは何をやっているのかを知らない(興味なし)。 本編には登場しないが、ドタマタ日常には登場する。
水里 智美 (みずさと さとみ)
年齢 16歳
性別 女
家族構成 母 父
属性 水
間戸高校2年生で、ソウタの幼馴染。 ソウタの母がいない時(というか、ほぼ毎日)はいつも料理を作りに来ている。ソウタに密かに好意を寄せているが、ソウタはまったく気づいてない。
家族が医者をやっているから将来は医者を目指している。
水里 香菜芽 (みずさと かなめ)
外見年齢19歳 実際1034歳
性別 女
智美のご先祖で、生きていた時は医術の天才と呼ばれていた。
とても優しく口調も丁寧だが、実はちょっと毒舌。(本人はろくに自覚していない。)
智美の恋を応援している。
夜野 鏡介 (やの きょうすけ)
年齢 16歳
性別 男
家族構成 祖母 父
属性 風
間戸高校2年生で、夜野財閥の息子で後継者。
ソウタとは、小学校からの親友であって同時にライバルでもある。かなり美男で学校じゃモテモテだが、本人はそれをかなり嫌がっている。 剣術は学校内でナンバー2でいつかソウタに勝ちたいと思っている。
夜野 昌二 (やの まさじ)
外見年齢22歳 実際1036歳
性別 男
鏡介のご先祖で、龍木の親友。龍木とは幼い時から、仲が悪いよう見えていたが実際は仲がよかった。
生きていた時は「三日月の武者」として恐れられていた。 夜光 石氏を夜野家の仇で怨んでいる。
夜光 石氏 (やこう せきうじ)
外形年齢29歳 実際年齢1048歳
性別 男
夜光家の第二代当主で「鬼の武士」と呼ばれていて、敵にも味方にも関係なく容赦なく殺す為、敵も味方にも恐れられていた。人を殺すのが彼の喜びである。 表は高倉之軍の武士だが、裏では自身で暗殺をやっている。 基本的には夜光家は暗殺術が優れていて、戦闘より暗殺が得意。
2009/07/11 17:07 |
協力者 |
―8分前―
「・・・。」
「どうしたの、あなた? そんな深刻な顔をして。」
台所で昼ごはんを作っていた淳が聞いてきた。
「ん? ああ、ちょっとな。」
「もしかして、昨日のあれ? あなたが話してした事。」
「ああ・・・まあ、それだな。」
「べつにそんなに深く考えなくってもいいと思うよ、私にとっては。」
「それはそうなんだが・・・。」
ピーンポーン・・・。
「あら、お客さんかしら?」
「俺が出るよ。 淳はそのままで。」
「お願いね。」
そう言って、俺はソファーから立ち上がって、玄関に向かった。 その途中、洗面所から瞬と会った。
「おはよう、瞬。」
「おはよう、父さん。」
お互い挨拶して、瞬はリビングに入って、俺は玄関の方に行った。
「はいはい、どちらさんで。」
俺は玄関の扉を開けた。 そこにいたのは、全身真っ白のコートをきた男がいた。 そう、クレトア・レードだ。
「おはようございます。」
と、彼は頭を下げ、挨拶をしてきた。
「なんだ、あなたでしたか・・・。 まだ、昼前だが?」
「少々早すぎて、申し訳ございません。 ちょっと、この場所に用事がありまして・・・。」
「用事? なんの?」
俺は腕を組んで言った。
「この前話した三人の協力者があと、15秒ほどここに空間転移に送られくるのです。」
「空間転移って、そんなことが出来るのか?」
「ええ。 我々、光の裁判官(ライト・ジャッジ)の総統ならできるのです。・・・そろそろですね。」
と、言ったら次の瞬間、突然、玄関先の空間に円が出てきた。そして、その中から人が出てきた。
「ここが・・・俺たちが守る世界か・・・俺たちの世界とほぼ同じだな。」
最初に出てきたのは、紅いジャケットと黒い服を着ていた青年で腰には、刀二本と銃があった。
「たしかに・・・あの時、いろんな異世界に行ったけど、ここは普通だな。」
次に出てきたのは、薄い青髪をした青年で、背中に一本の長い刀があった。
「あたしは、普通の世界がいいわ・・・暗い所とか、高い所はいやよ・・・。」
最後に出てきたのは、茶色の短いツインテールをした女性。
三人が出てきたら、円は消えてた。そしたら、クレトアは彼らのほうに歩いた。
「あなたが、新しく入ってきた協力者ですね。」
「え? ああ、あなたがここの?」
「ええ、私の名はクレトア・レードと言いま」
クレトアが自己紹介をしようとした瞬間、俺は慌てて止めた。
「ちょ、ちょっと待って!」
「な、なんですか、あなたは?」
「や、やっぱり・・・君だったのか・・・。」
俺は驚きながら言った。 そう、俺は彼らを知っている。
「? 俺を知っているのですか? そういうあなたは誰ですか?どっかで会った気がするんですけど・・・。」
「あ、あたしも。」 「俺も。」
三人は同時に言った。
「あ、そっか・・・。髪の色変えたから、わかんないよね。じゃあ、これみたら、分かるかな?」
俺は、雷槍を出して三人に見せた。 三人はじいーっと雷槍を見た。
「・・・。」
三人は考え込んだ。 そして、
「あああぁぁぁーーー!!」
思い出したのか、俺の顔に指をさして叫んだ。
「え!? もしかして・・・オージさん!?」
「うん・・・久しぶりだね・・・神野 ソウタ君、水林 智美君、夜野 鏡介君。そして・・・君達の後ろにいる、幽霊さんたち。」
俺は彼らのちょっと上に言ったら、彼らの背後から、幽霊が現れた。
―ばれたか。流石だな、オージさん。 いや、今は桜咲 なんたらだったか?―
―桜咲 龍だろう・・・龍木。―
―お久しぶりです、桜咲さん。―
「久しぶりだね神野 龍木、水林 香菜芽、夜野 昌二も元気そうだね。」
「それにしても、どうしてオージさんがここにいるの!?」
「その・・・。」
俺が言いかけたとき、
「どうしたの、父さん!?」 「何があったの?」
叫び声が聞こえたのか、瞬たちが慌てて来た。
「う~ん・・・今の何の声?」 「ふあ~あ・・・。」
そこに、涼と洋が眠たそうに階段から降りてきた。
「・・・オージさん、この人たちって?」
「ああ、紹介するよ、俺の妻と・・・息子と娘達だ。」
「・・・。」
三人はしばらく黙って顔を見合わせた。 そして、
「「「えええええぇぇぇぇーーーーーーー!!!!!」」」
三人は近所迷惑ぐらいの叫び声をした・・・。
2009/07/10 18:50 |
キャラクター紹介Ⅶ |
「光の裁判官(ライト・ジャッジ)」
クレトア・レード
年齢 19歳
性別 男
身長170cm 体重49k 髪型 少し長めのショート 髪の色 黒
属性 光
性格
光の騎士(ライト・ナイト)の第七戦闘隊「キドラ」の隊長。
誰にも優しく助け合っており、仲間思いがあり、そのため仲間からの信頼が厚い。
元はカチア王国第三隊特殊戦闘部隊「エグリス」の隊長で、シオンとクオンの幼なじみ。
レナウド・レード
年齢 15歳
性別 男
身長163cm 体重41k 髪型 少し長めのショート 髪の色 薄い黒茶色
属性 炎
性格
光の騎士の第八戦闘隊「カルメス」の隊長でクレトアの実の弟。
元々は体は弱くて、幼い頃病死ですでに亡くなったがどういうことかキリアにとりつかれた。
その後の事は何があったかはまだ不明。