2025/04/23 05:49 |
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2009/03/12 00:38 |
紅い月 |
―甘楽ビル 屋上―
「三多朗、満月の扉は後何分で開く?」
「たぶん、二分ぐらいだと思う。」
「あなた・・・。」
「なんだ、淳?」 淳が心配そうに声をかけてきた。
「あの子たちは大丈夫かしら?特に瞬は・・・、」
「わかっているそれぐらい。だが、外に出ても結界を張ったから大丈夫だろう。」
「それはそうだけど・・・。」
「そろそろ開きますよ、龍。」
「ああ、わかった。三人とも本気で行けよ。」
扉が開こうとした次の瞬間、
ピカーーー・・・。
「うあ!何だこの光は!?」
「この、紅い色の光は・・・まさか!?」
そしてしばらくしたら、紅い光は消え、目を開けたら、
「つ・・・月が、紅い色に変わった?どういうことだ?」 三多朗は驚いていた。
「あなた!これって、まさか!?」
「ああ、これは深紅の魔力・・・。ちっ、どうやら厄介なやつが来たみたいだな。」
「どういうことですか?これは一体!?」 京香が俺に尋ねた。
「話はあとだ! 召喚!」
ブウゥン!
―グオオオオオオ!!―
後ろから、黄色い魔法陣が現れ、そこから竜が出てきた。
―久しいな、龍よ。お前が我を呼び出すとは、よほど大ごとな事が起こったのか?―
「呑み込みが早くて助かるぞ、ドラン。お前らもいそいで召喚獣を呼べ!」
「「「「召喚!」」」
ブウウゥゥゥン!
淳からは水色の魔法陣、三多朗からは薄青色の魔法陣、京香からは橙色の魔法陣が後ろに現れ、それぞれの召喚獣が出てきた。
―久しぶりね。淳。それにみなさん。―
「久しぶりね、マリーネ。」 淳のはユニコーンのマリーネ。
―ほんとひさしぶりだぜー!!!―
「ランドン、失礼だぞ。」 三多朗のはゴリラのランドン。
―まったく、相変わらずですね。ランドンは。―
「彼らしいからいいじゃない、クルム。」 京香のは蝶のクルム。
属性が木だったら召喚獣ではなくって召喚蟲(しょうかんちゅう)を呼べる。
属性が木の人は基本的には攻撃力は低いが魔力は高く、回復能力を持っている。
「・・・て、のんきにこんな事をしている場合じゃない!早く行かなきゃ!!行くぞ、淳!」
「え、ええ!」
俺と淳はいそいで後ろを向いて走った。
「ちょっと待ってよ、龍!いったいこれは!?」
「簡単な事だ!どこかの頭がこの世界来たのだ!
あと、その頭に会ったら俺達に連絡しろ!絶対にだ!」そう言って俺は屋上から飛び降りた。
「ちょっと待ってよ、あなた!」淳も俺の後に飛び降りた。
「ドラン!一体化!」 そう言ってドランは、雷槍と一体化した。
雷槍の塩首から竜の毛が出た。
「マリーネ!一体化!」 マリーネは、淳の手足と一体化した。
淳の手足から水色の光が出てきた。
(くそ!まさか、あいつが来るとは予想もしなかった!しかし、なんだ?この嫌な胸騒ぎ・・・。)
俺は嫌な胸騒ぎをしながら、やつを探しに行った。
「ちょっと、龍!って、もういないし。」 三多朗は慌てて下を見たが龍達の姿は無かった。
「とりあえず行こうか、京香、ってどうしたの?」 京香は何か考え事をしていた。
なにやら一人でぶつぶつ言っている。
「どこかの頭・・・頭?ま・・・まさか!?」 京香は驚いた表情を見せた。
「ど、どうしたの、京香?」
「まだわからないの?龍が言っていた「どこかの頭」て言葉を。」
「どこかの頭?どこかの頭・・・はっ!まさか・・・!?」
「ええ、・・・棟梁が来た、みたいようね・・・。」
「そんな馬鹿な・・・。」
「とりあえず、今は行動よ。私たちは民間人の避難させよう。行くわよ、クルム。」
―分かっているわよ、京香。―
―俺達も行くぞ、三太郎。男ならビシッとしろ。―
「う、うん・・・。」
そう言って、三太郎たちは屋上から飛び降りた・・・。
2009/03/11 13:54 |
終わった・・・。 |
本当もう疲れました。(マジ)
でもテストが終わってからのこの開放感、まさにイイ!(・∀・)
でも、つぎに卒業式の練習・・・なんでこんな事をしなきゃいけないの?と思いました。
ホンマの所はやりたくない。これ本当。
2009/03/10 20:45 |
手紙 |
―???―
「また、この夢か・・・。」
僕はまた、あの夢を見ていた。真っ黒な世界。何もない世界の夢を。
「僕に用があって呼んだんでしょう。出てきてよ。」
僕がそう呼んだら、光の玉が現れた。
―また、争いが始まろうしている・・・―
「それなら知っている。十二族・・・またこの世界の人を殺しに来るのでしょう?」
―そうだ・・・そして、お前は今回の戦いには出ないほうがいい・・・―
「えっ?どうして?」
―それは・・・今回の相手はかなり・・・いやお前ではまだ勝てない相手が来るからだ。・・・―
「つまり、今回の奴らの中に強い奴が来るって言うわけ?」
―そうだ・・・そして、そいつとは絶対接してはならない・・・―
「なぜ?」
―それは・・・―
―桜咲宅―
「はっ!」
ピピピピピ・・・ ピピピピピ・・・
「・・・朝、か。ふあ~ぁ・・・」
そして隣には・・・いつもどうり、涼と洋が寝ていた。
「ハァ・・・」とため息をして部屋を出て、リビングに向かった。
ガラッ
「おはよう・・・て、あれ?父さん?母さん?」
いつもいるはずの父さんと母さんの姿が無い。居たのはラーシュだけだった。
「ワン!」
「おはよう、ラーシュ。父さんと母さん知らない?」
と言ったら、ラーシュは玄関のほうへ向かって、戻ったら紙をくわえていた。
「これは?」 僕はラーシュが持ってきた紙をとった。
「これは・・・手紙?」 僕はとっさにそれを読んだ。
―瞬、朝はすまない。十二族が今夜現れる。だから父さん達は家に帰れないんだ。いいか、今日は一歩も外に出るな。学校には、臨時休校してもらったから。それと、ご飯は冷蔵庫に入っているから。夜はラーメンでも食っていろ。ラーメンは戸棚の中にあるからな。それと涼たちにはうまくごまかしてくれ―
「・・・うまくごまかせって、どうやってごまかすの父さん・・・」と僕は頭をかいて言った。
「まあ、それはともかく、今夜か・・・また、あいつらが・・・。」
―数分後―
「ふあ~ぁぁ・・・。あ、おはよう。にいにい。」
「ああ、洋。おはよう。涼はまだ寝ているのか?」
「うん。あれ?父さん達は?どこ?」
「ああ、なんかね。・・・えーっと・・・。(どうごまかせばいいのか分からない・・・)」
「にいにい?」
「ああ、父さんの友達が倒れちゃって、それで今日友達の看病するって行ったんだ。
たぶん、今日は帰れないらしいんだ。」
「ふ~ん。ちょっとさびしいな。」
「でも今日だけだから、明日になったら帰ってくるから。ね?」
「うん!」
そして、その夜
「おやすみ、お兄ちゃん。」 「おやすみなさい、にいにい。」
「ああ、おやすみ二人とも。」
そう言って、涼と洋はリビングから出た。そして、僕は一人になった。
「・・・父さん達、大丈夫なのかな?」
僕は、ただそれしか考えてなかった。とてつなく心配だった。
もし、父さん達に何があったら
「・・・ゴメン父さん。」
僕は外に出ようとした。玄関の扉をあけたら、目の前にあったのは・・・
「これは・・・確か見たことがある。結界だ・・・。」
そう。僕に目の前にあるのは黄色い結界だった。今まで全然気づかなかった。
「父さん・・・。」
とつぶやいて家に入ろうとした時。
ピカーーー・・・。
「う!な、何だ!?」
突然、後ろから紅い光が出た。
そしてしばらくしたら、紅い光は消えた。
「な・・・なんだったんだ今のは?それに、この空気に雰囲気・・・。」
僕は辺りを見回した。そして上を見た。
「月の色が・・・変わっている?どういう事だ?」
月は黄色から、紅い色に変わっていて、空も紅い色が変わっていた。
そして、何よりも気になっている所がある。
「結界が・・・消えた?なんで?」
そう。 さっきまであった黄色の結界が消えていた。
「一体なんだったんだ?あの光は・・・。」
僕は考えてながら呟いていた。
「それは・・・深紅の魔力・・・。」
「! 誰だ!」
僕は横に向いた。そこに居たのは女の子が居て、両手には重量型の杭撃ち銃を逆さに持っている。
「私の名は・・・真木野 美奈・・・十二族の巳族の幹部・・・。」
2009/03/08 23:42 |
消えた殺意 |
―陸南中等学園 2-B 五時間目―
「・・・」
僕はまた考えていた。 彼女の殺意のことで。 でも、今回のは違う。
(おかしい・・・昨日はたしかに殺意が感じていたのに。 なぜ今日は感じないのだ?)
「えーこの問題を、瞬君答えてみて。」
(それに、あの仮面の女の正体・・・本当に異世界の人間なのか?)
「瞬君?」
(彼女の殺意、仮面の女、謎だらけだ・・・。)
「桜崎 瞬!!」
「え!あ、はい!」 突然の先生の怒鳴り声で僕は動揺した。 さっきから呼ばれていたのが全く気づかなかった。
「ちゃんと聞いているのか、この問題を解いてみろ。」
「は、はい。」
「はい、じゃあここの問題、宿題ですよ。次回の時間まで提出してくださいね。以上」
先生はそう言って教室から出て行った。 教室は
「ふう・・・なんかもう、疲れたな。」
僕は思わずため息をしてしまった。
「珍しいな。お前がため息するなんて。」
急に後ろから声を掛けられた。 後ろを振り向いたら森本が椅子に座っていた。彼はたぶんさっきまで屋上にいてさっき戻って来たのだろう。
「ああ、森本か。今、来たのか?」
「まあな。ところであれ誰なんだ?」と森本は智東に指をさした。
「ああ、そういえば知らなかったよな。彼女は智東 真奈美。転校生だ。」
「ふーん。ところで桜咲。」
「なんだ?」
「昨日、妙な殺意を感じたんだけど。」
「!・・・おまえもか?」
「えっ!じゃあ、おまえも?」
「ああ・・・とりあえず話を続けろ。」
「ああ、朝屋上で寝ていたら、妙な殺意を感じ取ったんだ。
最初は気のせいだと思ったのだが・・・何か知らないか?」
(・・・ここは、あえて黙っておこう。)
「さあ、感じたのは感じたのだが・・・」
「そうか・・・。やっぱ気のせいだよな?」
「・・・」
その夜
「ふう、いい湯だったな。」
そう言いながら僕はリビングに行った。
ガラッ
「あれ?三多朗さんに京香さん。」
そこには三多朗さんと京香さんがいた。
「あ、瞬君。こんばんは。」と三多朗さんが挨拶した。
「こんばんは。どうしたのですか、こんな時間に?」
「ええ・・・ちょっと大切な、」
「大切な話じゃねぇ。この世界に関わることだ。」と父さんが怒った表情をしていた。
「何があるの?いったい?」僕は恐る恐る聞いてみた。
「三日後、また奴らが来る。」
「奴らってまさか・・・!」
「そう・・・十二族だ。」
「・・・また、奴らが来るの?」
「ああ、この前、話しただろう。十二族は一ヶ月に一度の満月の日に開く扉、
満月の扉(ムーン・サード・ゲート)が開きその二日間、この世界にいる事を話しただろう。」
「そう・・・だったよね。」僕はしばらく黙った。
「ふう、お前はもう寝ていろ。 疲れているのだろう?」
「うん・・・」僕はゆっくりと部屋を出た。
(・・・また、争いが始まるのか・・・。)
そう静かに呟いて部屋に戻った。
―???―
「扉の開門の時間は?」とイスに座っている男が尋ねた。
「はい、およそ、七十三時間三十八分十二秒です」とそばにいた女が答えた
「そうか。あと、二人を呼び出してくれ。」
「その必要はありません。もう来ます。」
ブウーン。 ブウーン。
そこに、二人の男が現れた。
「お呼びですか?」
「報告だ。次の出陣は、私一人で行く。君たちは待機していてくれ。」
「!どうしたのですか、急に?」
「色々と見たいものがあってね。いわえる様子見ですよ。それに、あれはうまく行っているか。フフフ・・・。」
2009/03/06 21:32 |
面倒・・・。 |