2025/04/23 10:33 |
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2009/03/04 21:31 |
可能性 |
―風呂場―
チャプ・・・。
「ふう・・・。いい湯だな。」
僕は少し熱いような気がするけど、ちょうどいいぐらいの湯加減だ。
「瞬、入るぞ。」
「うん、いいよ。」
ガラ。 ブブウゥーー!!
「ちょ、ちょっと父さん!ちゃんと隠して入ってきてよ!!」
「いいじゃないか、男同士じゃないか。」父さんはケラケラ笑った。
「もう・・・ちゃんと隠して入って来てよね。」
「そう怒るな、おまえとは久しぶりに風呂はいるのだから。」
「あれっ、そういや・・・そうだね。えーと・・・1年ぶりだったけ?」
「まあ、そのぐらいだろう。」と言いながら体を洗い始めた。
そしてしばらくして。
「なあ、瞬。」
「何、父さん?」
「今日、何かあったのか?なんか涼たちが先に帰ってきたけど。」 父さんは話にかけてきた。
「・・・うん。実は・・・。」僕は今日の出来事を父さんに話した。
「・・・そうか、そんなことがあったのか。」
「うん。ねえ、父さん。十二族の幹部に仮面をつけた女ている?」
「仮面?いや、そんな奴いないよ。 第一、十二族の幹部が仮面なんかつけても意味無いぞ。 棟梁は幹部を全員を知っているはずだ」
「じゃあ、あの仮面の女は十二族とは無関係?」
「うーん・・・。」
「可能性と言えば二つある。しかし、その可能性はかなり低い。」と真剣そうに言った。
「それは?」
「まず一つ、体・精神を操ること。しかし、棟梁にはそんな力など持たない。」
「どうして?」
「棟梁の役目はあくまでも世界の管理だ。たとえ持ってたとしてもその力は抹殺されるだろう。」
「そうなんだ・・・。」
「そして二つ目なんだが、これをやった奴は前代未聞だな。」
「それは?」
「・・・異世界の人間に俺達の暗殺を頼んだ。」
「え?異世界?」
「そうだ。他の世界じゃ争いだってあるし、戦争もある。たぶんその世界の者に頼んだろ。 しかし、こんな事をした奴は、いや族は永遠に弱者と言う汚名をきるだろう。」
「・・・」 僕はしばらく黙った。
「・・・父さんはどっちだと思う?」
「どちらかと言うと、異世界の人間のほうかな。確信は無いけどな・・・。」
「・・・」
「瞬?」
ボチャン。ブクブク・・・。
「って、瞬!のぼせているじゃないか!」
「おい、瞬!大丈夫か!?おーい!」
翌日
―陸南中等学園 下駄箱―
「それにしてもびっくりしたよ。お兄ちゃん、のぼせちゃうんなんて。」
涼はニコニコしながら言った。
「そんなニコニコ顔で言わないでくれ・・・。」
「にいにい、長風呂はいけないよ。」
「今度から、気をつけるよ。・・・ハァ」
(昨日の疲れ取れていないのかな・・・とほほ。)
と、がっくり肩を落とした時、
「おはよう、桜咲さん。」
後ろから声がして、僕は振り向いた。
「君は・・・たしか、智東さん・・・だったけ?」
「はい。 あ、私のことは真奈美て呼んでください。苗字で呼ばれるとちょっと・・・。」
「うん、わかった。」
「じゃあ、また後で。」
と言って彼女は教室に向かった。
(って、あれ?)
そして僕はあることに気づいた。
(彼女からの殺意が・・・消えている?)
2009/03/02 23:11 |
(^^;) |
最近、友達から借りたゲームにかなりはまりました。(マジで。)(^^;)
だから、あんまりここには来ていません。
早く、話を進めたいですが、アイディアがあまり浮かばないです。
だからできるだけ頑張りたいと思います。
2009/02/23 00:10 |
謎の仮面の女(後編) |
―樵神社―
「くらえ!居合斬!」
「・・・」
「何!」
攻撃した瞬間、仮面の女は一瞬にかわし、後ろに居た。
「くっ!」僕は急いでかわした。
剣がベンチにささって真っ二つになった。
「ハアハア・・・グッ!」僕はその場でひざまついた。
(まずい・・・さっきの攻撃が足にかすった!)
「・・・」仮面の女はこっちに向かってきている。
(このままではまずい!逃げなきゃ!)
しかし、足が動かなかった。
「・・・」やがて僕の前に立ち刺そうとした瞬間、
「瞬ちゃん!!」
突然、後ろから女の人の声がした。二人は一斉に後ろの方へ見た。
「り・・・林ちゃん!?」後ろには林ちゃんがいた。
「あなた、瞬ちゃんに何したのよ!」と林ちゃんは仮面の女に怒鳴った。
そしたら、仮面の女は後ろに下がって光に身を包み、一瞬で消え去った。
「瞬ちゃん!大丈夫?」林ちゃんは心配そうな顔をした。
「うん・・・なんとかかすり傷ですんだよ。ッ!」
「大変!急いで傷をふさがなきゃ。」そう言って彼女は傷の所に手をやさしく置いて、
緑の光が光ってみるみる傷がふさがっていった。
「はい、傷がふさがったよ。」
「ありがとう。林ちゃん。」
「ところでさっきの人はいったいなんなの?」
「わからない。いきなり攻撃してきて・・・。」
「ふうん。とりあえず、お家まで送ってあげるわ。」
「いいよ。一人でも帰れるから。もう歩けるし。」
「そう?本当に大丈夫なの、瞬ちゃん?」
「うん。林ちゃんが直してくれたから大丈夫だよ。」と僕は笑顔で言った。
「そう。それならいいけど・・・。」彼女は頬を赤くして言った。
「おっと、そろそろ六時だね。途中までだけど帰ろうか。」
「うん。」
瞬たちは走って家に向かった。
―???―
「・・・あいつさえ、あいつさえ・・・」
暗い部屋の窓際に、一人の少女が立っていた。
「あいつさえ、殺せば・・・あたし達は・・・」
2009/02/20 17:39 |
変えてみました。 |
2009/02/19 02:01 |
謎の仮面の女(前編) |
「何でアンタがここにいる?」
僕は桐野を睨みつけた。
「見たら分かるだろう?買い物帰りだよ。」
そう言って手に持っていた買い物袋を見せた。
「ふざけているのか?」
「ふざけるのも何も俺は人間だ。メシなしで生きてはいけねえよ。」
桐野はニヤリと笑った。 その顔を見た僕はいらっときた。
「何が人間だ・・・!」僕は手を強く握った。
「あれだけ人を傷つけ、殺しておいて、なにが人間だ!」
「・・・」桐野は黙った。
「そんな奴は僕が倒す。この手で・・・絶対に!」 僕は強く言った。
しばらくしたら、桐野は銜えていたタバコを
「・・・フゥー。・・・その言葉を軽々に俺たち十二族に向かって言ってみろ、・・・本気で死ぬぞ?ボウズ。」
「!」
「俺たち十二族が本気になってみろ、この世界のすべてが無くなる事だってできるんだぜ。」
「その言葉を、よく覚えておけよ・・・ボウズ。」
と言って桐野は去った。
「ハァ・・・ハァ・・・」
その時の桐野は凄い気迫と本気が感じとって僕はあまりにも怖くてしばらく立っていた。
―樵神社―
僕は神社にあるベンチに座っていた。
(この世界のすべてが無くなる、か・・・。)
なんで僕はあんな言葉を軽々と言えたのだろうか、と考えてた。
(転校生から感じた殺意や、桐野の気迫やらで何か疲れてきちゃった。)
僕は帰ろうと立ち上がった。すると、
「うん?なんだあれ?」
前に仮面をつけた女らしき人がこっちを向いて立っていた。
「・・・。」
(僕に何か用かな?ん?手に持っているのって・・・刀柄?)
と考え込んだ、次の瞬間。
ブブンッ!ダッ!
「何ッ!」
仮面の女は刀柄から光の刃を出して、物凄い勢いでこっちに向かってきた。
「フィード!」 カキン!
僕はすぐにフィードを出して、攻撃を防いだが、力が半端なく強かった。
「くうう!」 「・・・」
「だ、誰なんだ!アンタ!いきなり攻撃してきて!」
しかし、仮面の女は何も言わなかった。
キン! ザッ!
「答えろ!誰なんだ!お前も十二族の幹部か!」
何を言っても仮面の女は何も言わなかった。無言のまま。
「何なんだ・・・こいつは・・・。」