2025/04/24 10:48 |
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2009/02/04 16:53 |
用語 |
予言者・・・夢の中で相手の未来を報告する。ただし予言者はたった
50人しか居なくてそれぞれの世界に5~10人程度しかいない。
満月の扉(ムーン・サード・ゲート)・・・満月の日にしか開かない扉。要するに別世界の扉とも呼ぶ。
召喚獣・召喚蟲・・・それぞれ一人に、一体しか出せない大切なパートナー。
裏人化・・・裏の人格を持っている人しかできない力。表の人格が死んだら必ず裏人化になる。表の人格に戻るのは表の人格を殺した人を殺さなきゃならない。また、数分したら表の人格に戻ることもできる。いわえる不死身とも呼べる。 ただし、裏の人格も死んでしまったらその体は完全に消えてしまう。
十二族・・・この世界の管理者たち。
子族・・・確認
丑族・・・確認
寅族・・・確認
卯族・・・確認
辰族・・・壊滅
巳族・・・確認
午族・・・確認
未族・・・確認
申族・・・壊滅
酉族・・・壊滅
戌族・・・行方不明
亥族・・・確認
2009/02/04 16:46 |
変わらない夕暮れの道 |
僕は朝、母さんに渡された買い物メモを見ながら買い物をしていた。 このスーパーは町の中じゃあ一番大きなスーパーであって、特売や半額商品が週に一度やっていて主婦達には大人気のスーパーだ。
「えーっと、あとは・・・、にんじん二つとネギと・・・、バリバリくん?」
僕は思わず声を出してしまった。
(なんだそれ?そんなものここにあったけ? たしか、母さんがたまに買ってきたものだっけ。)
でも、実際は実物を見たことも無くどんな物なのかは知らない。 というか、あったっけ? こんなの? テレビのCMにも出た記憶もないし見たこともない。 僕が深く考えてる時だった。
「あれ?もしかして、瞬ちゃん?」
「え?」
突然、後ろから女の人の声がして後ろに振り向いたら、長髪で水色の髪をした女の子がいた。 どこか見覚えがある人物だった。 だけど、僕はすぐに思い出した。
「もしかして・・・、林ちゃん!?」
僕が言ったら、女の子は微笑んだ。
「やっぱり瞬ちゃんだあ。久しぶりだねー。」
「うん、久しぶりだね。」
彼女は草原 林。僕の幼稚園の時からの幼馴染みだ。 隣近所で仲がとってもよかったけど、二年前、彼女の父親の急な転職のため引越ししていった子。
「どうして、ここにいるの?」
「また、お父さんの転職でこっちに帰ってきちゃった。 瞬ちゃんと会うの楽しみにしていたけど買い物があってここに来たのだけど、まさかここで、瞬ちゃんと会えるなんてね。」
「うん、よかったね林ちゃん。」
「うん、また瞬ちゃんや涼ちゃんや洋ちゃんに会えるんだもん。」
「そうだね。 きっと、涼たちも喜ぶよ。 あ、そうだ。バリバリくんってどこにあるの?」
「それなら、お菓子置き場にあるよ。」
と林ちゃんはお菓子置き場の方に指を指した。
「あたしも、それを買いに来たの。一緒に行こう。」
「うん。」
僕たちは、お菓子置き場の方へ行った。どうやら、バリバリくんはチョコレートだったらしい。でも僕は、このお菓子について物凄く言いたい事がある。チョコレートは、絶対にバリバリ言わない。
「ありがとうございます。」
店員に見送られた僕たちは外に出てた。 すると、林ちゃんは買い物袋からバリバリくんを取り出してその袋をあけ、食べ始めた。
バリ!バリバリバリ・・・。
「おいしいね。瞬ちゃん。」
「そ、そうだね・・・。」
僕は思わず苦笑いした。 それに対し林ちゃんはおいしそうにバリバリくんを食べていってる。
(本当バリバリ言ってるし・・・。)
僕は、少々落ち込んでしまいそうだった。 しかも、バリバリくんの札の所に「大人気!」って書いてあって正直な所、これ本当に人気あるの?て思ってしまった。
「それにしても、全然変わってないねぇ。町の様子。」
「え? ああ、そうだな、もう二年も経つのに変わってないね。」
ほんと何も変わってない。二年前も全く同じだ。 僕達が小さかった頃からこの町は殆ど変わってはいない。 昔のまんまだ。 平和で、豊かで、暖かい・・・僕はこんな町が好きだし、永遠に続いてほしいと思っている。
しばらく歩いたら、公園があった。 そこで子供達が遊んでいた。
「わあ、なつかしいねぇ、この公園。まだあったんだ。」
この公園は、小さい頃に僕や涼や洋、林ちゃんとよく遊んだ場所でもある。 みんなで鬼ごっこやままごとやいろんな思い出がつまった場所でもある。
「うん、今はあんまり子供たちは。 ほんと、懐かしいな。」
最近、新しい公園とかできたからここに来るのは近所の子しかあんまり来なくなってしまった。
「ねぇ。瞬ちゃん、覚えてる?」
と、林ちゃんが突然話してきた。
「あたしが転んで、瞬ちゃんがおんぶして、おうちまで運んでくれたの。」
「ああ、覚えてるよ。あの時は林ちゃん、ワアンワアン泣いていたからね。」
それは覚えがある。 僕と涼と洋と林ちゃんで鬼ごっこをしていて途中、林ちゃんがこけて大声で泣いちゃって、膝から血が出ていて僕が林ちゃんをおんぶして林ちゃんのおばさんの家まで行った
「ふふ、そうだね。」
僕たちは微笑みながら昔の話をして、再び歩き始めた。
それから、数分間歩いたら林ちゃんが立ち止まった。
「あ、あたしここだから。」
林ちゃんは指を指しながら行った。 家は僕の家よりちょっと小さめな二階建ての家だった。
「あれ、ここからだったら、僕の家すぐ近くだよ。」
林ちゃんの家は僕の家と歩いててニ~三分、走ったら一分程度ぐらいでかなり近いの距離だった。
「そうなの? でも残念。 また隣だったらいいな。」
「すぐ近くだから、また会えるよ。」
「うん、たまにここに来てね。 お父さんも待ってるから。」
「うん、わかった。それじゃ。」 「またねー。」
お互い、笑顔で手を振って、分かれた。 しかし、本当に懐かしかったな・・・二年前、林ちゃんがこの町を去った時、林ちゃんとはもう会えないかと思っていたけど、また会えるとは本当に嬉しい。
―桜咲宅―
日が半分以上沈んでいく中、僕は家に帰ってきた。
「ただいまー。」
「おかえり。」
「あれ?涼たちは?」
「そこよ。」
母さんが指した先は、ソファーでぐっすり寝ていた涼たちだ。
「寝ちゃったの?」
僕は買い物籠を母さんに渡して、涼たちのそばに寄りながら言った。
「瞬が帰るの遅いから寝ちゃったわ。」
「じゃあ、お父さんを呼んできて。 厨房のほうに居るから。」
「うん、分かった。」
そう言って部屋を出た。 父さんは厨房の机の上を
―五分後―
「じゃあ、みんなそろったことだし。食べようか。」
「「「「いただきます!」」」」 「ワン!」
「ねぇ、父さん。」
「何だ?」
「明日、休みだからさみんなで出かけようよ。」
と涼が言った。
「うんそうだな。 二日間、店休んでみんなとどこか出かけようか。」
「「そうしょう!!」」 「ワン!」
「じゃあ、明日のお弁当作らなきゃね。」
そのとき僕は、思わず笑っちゃいました。
(明日か・・・。楽しみだな。 明日も変わらない一日でありますようにと、願っておこっか。)
僕は幸せそうにそんなことを考えていた。 しかし、その願いは通じることは無かった。 僕はまだ知らなかった。 明日からこの世界が・・・急激な異変し始めることを・・・。
2009/02/04 10:28 |
口の中が・・・。 |
口の中が、血まみれなっていました。
もうびっくりして、朝ッぱから、口の中血まみれで
もう嫌な気分でした。(・-・:)
で、調べてみたら、なぜか分からないけど、
喉チンの裏から血がでていました。
「なぜここから?」と、僕は?マークを浮かべながら、
うがいをしました。
皆さんは、こんな事ありますか?
2009/02/04 01:55 |
変わらない学園生活 |
「なあに、にいにい?」
「いや、洋じゃないんだ。」
そうため息と同時に言って、視線を右側のほうを見た。
「涼・・・。腕に抱きつきながら歩くのやめろよ、恥ずかしいから。」
涼が右腕に抱き付いていて、非常に歩きにくい。
「いいじゃない。これも兄妹愛って言うでしょう?」
こっち向いて、無邪気みたいな顔をして言った。 というかそれ何年も同じこと言っているような気がする。
「いや・・・。洋みたいに手をつなぐみたいな事をしてよ・・・。」
「そうだよ涼ちゃん。にいにいが困ってるよ?」
「やーだ!」
そう顔をにっこりして言って、強く腕を抱いた。 全く・・・困った妹だ。 洋の方はまだ大人しいほうがいいが、涼の方は大胆すぎる。
本当に恥ずかしいのに・・・。 なぜなら学園の人たちや、おばさんやおじさんがじろじろ見ているし。 まあ、僕達のことを知っている人ばかりだけど何か・・・ものすごくイヤだ」。 というか、もう小学校のやっているのにどうしてもなれないな・・・。
―陸南中等学園 2-B―
「つ・・・疲れた・・・。」
朝の僕は机に突っ伏ししながら呟いた。 あの二人は昔からそう。 幼稚園の時はまだ大人しいかったけど、小学生の時なんかは、全学年同じクラスですでにべったりな状態だった。 中学に入っても相変らずのままで、クラスの人達もクスクス笑ったりするから恥ずかしい。 一方の二人は他の女子と楽しく話していた。
「お疲れさんだな、桜咲。」
すると、後ろの席の方から男の声が聞こえて僕は、だるそうに体をあげて後ろを向いた。 体が引き締って少し目が鋭くって僕より背の高い男、森本 鉄だった。
「森本、来ていたの?」
「まあな、さっき屋上で寝ていたけど。 ふあ~・・・。」
森本は、一年からの付き合いで教室にはあまり来ずいつも屋上にいる子。 彼は、不良・・・といってもどちらかと言ったら問題児の方に近い。 彼は勉強嫌いだからほとんど授業は出ていない。 だけど実際の所、頭はいいしとてもいい奴だ。 僕にとっては、まあ親友かな。 彼もそう思ってるだろう。
「お前も大変だな、ブラコン妹がいて・・・。」
「まあね。 でも、これでも楽しい方だよ。」
確かに大変な所もあるが、楽しい所もある。 ・・・まあ、強いて言うと、疲れる所が多いけど。 これだけは断言できる。 本当に。
「ふうーん。」
森本はそっけなく頷いたら、授業のチャイムがなった。
「おっと、チャイムか。 最初は・・・、英語か。 じゃあ俺、屋上に行くわ。」
「また? ちゃんと授業受けたら?」
「俺は、数国以外は、嫌いなんだ。」
彼は笑いながらそう言った。 たしかに彼は国語と数学は出ているが、そんなには真面目ではなく、余所見するか寝るかだから他のとほとんど変わらない。 ちなみに森本は一年から英語の授業には一回も出ていない。
そのおかげで英語の教師は頭をかかえているそうだ。
「じゃあな。」
そう言って彼は、先生が来る前にいそいで教室から出て行った。
―昼休み―
四時間目の授業が終わり、昼休みに入った。 みんなは自分のかばんの中にあるお弁当を取り出した。 普通はどこの中学校も給食は出るが、この学園は給食はない。 理由は知らない。
「お兄ちゃーん!いつもの場所でお弁当食べよう!」
涼たちが母さんが作ったお弁当もって寄ってきた。
「うん、わかった。」
僕は頷き、鞄からお弁当を取り出し、立ち上がった。
「それなら、私もご一緒にいいですか?」
そう言ったのは、僕の学年で一番怖い人で有名な、佐倉塚 菜々だった。 一年の頃も同じクラスで話した事はあるけど、彼女自身から誘うことはあんまりないのにめずらしい。
「うん、べつにいいよ。いいよね、二人とも?」
僕は二人の方に首を回していった。
「いいですよ。」
「別にいいけど、佐倉塚さん。」
「なに?」
「お兄ちゃんには手、ださないでね。」
僕は一瞬思った。 どういうこと? すると、彼女の頬がゆでだこみたいに真っ赤になっていた。
「なっ・・・、だ、ださないわよ!!」
佐倉塚さんの声が、教室中に響いた。 僕は咄嗟に耳を塞いで目をつぶった。 一瞬、窓ガラスにヒビが入る音がしたがあえて気にしないことにした。
「ご・・・、ゴメンナサイ・・・。」
「あ、ああ・・・。少々耳鳴りするけど、大丈夫だから。」
佐倉塚さんの声は耳を塞いでいても、かなり響いていまだ耳鳴りが治まらなかった。
(ものすごい声だな・・・。佐倉塚さんの声・・・。声のコンテストだったら間違いなく一位だ。)
そんなことをのんきに考えていてたら、佐倉塚さんが話しかけた。
「所で、どこで食べるの? さっきいつもの場所って言ってたけど。」
彼女は言ったが、僕はあえて微笑みながら黙っておいた。 そして、いつもの場所の扉を開けたら風が吹いた。
僕が言っていた場所は屋上であった。
「「早く早く!」」
一足早く行った涼たちが手を振っていた。
「今行く!」
僕たちも歩き出した。 涼たちの方に行ったら佐倉塚さんはフェンスの向こう側、町の景色を見ていた。
「へえー。屋上って人来ると思ったけど、全然居ないねぇ。 思っていたほど、屋上から見る景色っていいね。」
「いいでしょう。青い空に、緑の山、それに町の光景、いい場所でしょ?」
ここ、陸南中等学園は町や山がよく見えていて風が気持ちよく拭いている。 一年の頃、初めて屋上に言った以来、僕のお気に入りの場所であってよくここでお弁当を食べていた。 ちなみに森本と出会ったのもそのときである。
「それより、早く弁当食べよう!」
涼が腕に抱きついてきて言ってきた。
「そうだね、それじゃ食べようか。」
僕たちはベンチに座ってそれぞれ持っていたお弁当をあけた。 僕らのお弁当の中には野菜類と肉類がバランス分けられていておいしそうだった。
―食事後―
「「「「ごちそう様でした。」」」」
僕たちは同時に挨拶してお弁当のふたをして、布で包んだ。
「君のお母さんの料理おいしかったよ。」
「佐倉塚さんの作った料理だって、おいしかったよ。」
佐倉塚さんのお弁当で美味しかったのは手作りミートボールでソースの味がよく滲みこんでいてとても美味しかった。
「ほんとう? ありがとう、桜咲くん。」
佐倉塚さんは嬉しそうに微笑んだら、自然と僕も微笑んでしまった。
「「じいいぃぃーーー・・・。」」
すると、二人は何故か目を細めて、僕の方に睨んでいた。 僕が何かしたのかな? すると、佐倉塚さんが立ち上がった。
「それじゃ、私先に戻っとくね。 今日は楽しかったよ。」
そう言って、佐倉塚さんは少し走る感じで歩き始め、屋上から出た。 佐倉塚さんが出た後もなぜか二人は睨んでいた。
「どうしたの、二人とも? 僕の顔に何かついてる?」
一応、口や頬を触ってみたが特に何もついてはなかった。
「別に~・・・。」 「ありません。」
涼と洋はぷいっと視線をそらした。 僕が女の子と仲良く話していたらなぜか二人はいつも少し怒ってしまうのが僕はいまだに分からない。 いったい、僕が一体何をしたのかな?
その後、僕たちは教室に戻ったちょうどチャイムが鳴って授業が始まった。 そして、最後の授業は終わり帰会が始まった。
「えーもう二週間後にテストがありますから、きっちり勉強してきてくださいね。」
「「「はーい」」」
「では、以上解散。」
そう言って、先生は教室から出て行って、みんなもそれぞれ友達と一緒に帰ったりしていた。
(ふう、疲れた・・・。)
そんな中、僕はひっそりと息を吐いた。
「お兄ちゃーん。帰ろう!」
涼と洋が寄ってきた。 昼休みの機嫌はもうなおったみたいだ。
「ああ、ゴメン。母さんから買い物頼まれているんだ。 だから今日は二人で先に帰っていて。」
朝食が終わった後、母さんから買い物メモを渡されて「帰りに買ってきて。」っと頼まれていた。
「うーん・・・、まあ、しょがないか。行こうか、洋ちゃん。」
「うん、にいにい、早く帰ってきてね。」
「わかった。 おとなしく待っておくんだぞ。」
「うん!」
そう言うって洋は可愛らしい笑顔を見せて、涼の後を追った。
「さてと、行くか。」
僕は息を吐いて机にかけている鞄を取って、教室を出ていつもと変わらない道でスーパーへ向かった・・・。
2009/02/03 10:26 |
変わらない朝 |
―桜咲宅―
ピピピピ。ピピピピ。ピピピピ。
ピッ!
「んんっっーーはぁ・・・。 よく寝た。」
朝、目覚ましがなり、スイッチを消して僕は体を起きて、すぐ近くにある窓の外を眺めた。
いつもと変わらない朝。いつもと変わらない鳥たち。いつもと変わらない太陽。
そして、いつもと変わらない・・・。
「ううーん・・・。お兄ちゃんー・・・むにゃむにゃ。」
「にいにいー・・・」
いつのまにか僕の布団にもぐりこんできた妹たち。
「またか・・・。 全く、困ったブラコン妹たちだ。」
と、ため息と一緒に言った。 僕が、眠りにつくと毎回布団に入ってくる困った妹たちだ。
右に寝ている女の子は桜咲 涼。 僕の妹だ。 元気で活発で家族の中でもムードーメーカーな子だけど、僕に対してはべたついたりする大が付くほどのブラコンだ。
左に寝ているメガネをかけている女の子は桜咲 洋。 これも僕の妹だ。 いつも大人しく冷静で勉強も出来る子だけど、涼まではいかないけど大人しいブラコン。 この二人は仲が非常によくていつもそばにいる。
とりあえず、僕はベットから降りクローゼットの中にある縄で二人を縛り付けて天上につるして、そのまま部屋を出ることにして、洗面所で顔を洗って、リビングに向かった。
「おはよう、母さん。」
リビングに入ったら、ちょうど母さんが料理を運んでいた。
「おはよう、瞬。昨日はよく眠れた?」
「うん。まあね。」
いつもと変わらない光景。いつもと変わらない庭。いつもと変わらない母さんの料理。
いつもと変わらない・・・。
ブッ!
「あなた、臭いわよ。」 「臭いよ、父さん・・・。」
僕と母さんは鼻をつまんで同時に言った。
「はっはっは。 ごめんごめん。」
父さんは笑いながら謝った。 この様子だと反省はしていないと思う。 そしたら、母さんは微笑んでるようで困った顔をした。
ソファーに座っていてさっきおならをした人は桜咲 龍。 僕の父親だ。 優しくって料理もできて町からの人気者でもあった。 ちなみに父さんは料理店「桜‐さくら」という店をやっていて、料理も出来るが普段家庭の方は母さんがやっている。
さっき僕と一緒に鼻をつまんで人が桜咲 淳。 僕の母親。 父さんと同様優しくって町(特に奥さん)から人気者であった。 母さんも「桜‐さくら」で働いていている(メニューの注文を受けるだけ)。
「まったく・・・。 それよりあなた、ラーシュに餌やってきてくれない?」
「わかったよ。」
そう言って立ち上がって、窓を開けて外に出た。 ちなみにラーシュっていうのは僕達が飼っている犬だ。 小さい頃、洋が拾ってきて飼い始めた。 人に懐っこいけど怪しい人だと噛むことがある。 事実、前に知り合いのおじさんが来て怪しい行動(そわそわしていただけ)していたら噛まれそうになったことがあった。
「ところで瞬。 今日学校でしょう?」
「え? あ、本当だ。」
僕は部屋の隅にあるカレンダーを目にした。 今日は金曜日であった。 てっきり土曜日だと思っていた。
「早く涼たちを、起こしてきて。 料理が冷めちゃうから。」
そう言ったら、キッチンの方に行った。
「うん、わかった。」
僕は、リビングから出て、一旦自分の部屋に戻った。
「あ、おはよう。にいにい。」
「おはよう、洋。」
部屋に戻ってきたらちょうど洋は起きていた(縄を吊るした状態で)。 一方、涼のほうは相変らずぐっすり幸せそうな顔をして眠っていた。 とりあえず二人をおろして、洋だけ縄を解いた。
「洋は、自分の部屋に行って、服着替えておいで。」
「はぁーい。」
そう言って、洋は部屋を出た。
「涼、起きろ。朝だぞー、学校だぞー。遅刻するぞー。」
と言っても体を揺らしてもぜんぜん起きる気配がしない。 そしたら。
「もう、食べれませーん・・・。」
なんて言うちょっとイラッと来る寝言を言った。 なんか、イライラしてきたので、縄でひこずって、そのまま涼と洋の部屋に行って、縄を解き制服に着替えさせた。
そして、食事後。
「そろそろ行かなくちゃ。涼、洋、忘れ物はない?」
と一応、確認する。 この二人はたまに、宿題とか筆箱とかその他色々を二人同時に忘れる事がある。 この前なんか、学校に付いた途端宿題と筆箱両方を忘れてしまったことがあって、二人は大変な目にあった。
「「ないよー。」」
二人は鞄を持ち上げて、笑顔で言った。
「それじゃあ、行こうか。」
「「うん!」」
僕がドアノブを増そうとしたら、そのとき。
「涼!洋!弁当忘れているわよー!」
「「あ、忘れてたー!」」
二人は慌てて反対に向き、靴を脱いでお弁当を取りに行った。
(やれやれ・・・。)
僕は苦笑いしながら、ため息をした。 弁当を取りに行った二人はすぐに戻ってきて急いで靴を履いて、今度こそ
「それじゃいってきまーす。」 「「いってきまーす!」」
「行ってらっしゃい。」 「行ってこいよ。」 「ワン!」
僕達は家族達に見送られながら、家を出た。 そして僕たちは、いつもと変わらない道で、学校へ向かった・・・。